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先日、ラグビーのオールブラックス対スコットランドの試合をテレビで観ていたら、オールブラックスの何人かの選手が口ひげをはやしていた。これはおそらく、Movember (モーベンバー)というイベントに参加しているのだと思う。Movember という言葉は、11月のNovember と口ひげのMoustache を合わせた造語だ。

Movember は、2003年にオーストラリアで始まり世界各国に広がった。11月1日から30日までの30日間男性が口ひげをそらずに伸ばすことで、男性の、前立腺がんやメンタルヘルスをサポートしようというイベントだ。

2003年に始まったときはわずか30人の登録者で、集まった寄付金はゼロだったが、翌年2004年はオーストラリアで450人の登録者があり約5万9千ドルが集まった。その後、2006年にはニュージーランドでも始まり、約5万6千人が登録、1千万ドル以上のドネーションが集まった。そして、2007年以降は、USA、カナダ、スペイン、UK、フィンランド、南アフリカなど14カ国以上に広まり、昨年2011年には、登録者が85万人以上、寄付が1億5千600万ドル以上に達した。

モーベンバーに参加する男性はまず、Movember のサイトからオンラインで登録をする。登録した男性は、Mo Bros と呼ばれる。そして10月31日にはきれいに髭をそり、その後11月30日まで髭を伸ばし続ける。また、Mo Bros をサポートする女性は、Mo Sistas と呼ばれ、イベントの広報や寄付金集めを行う。

Movember の面白いところは、30日間髭を伸ばして生活し、いろんな人と会って話をすることで、男性の健康をサポートするMovember のイベントを世間に知らしめて、寄付金を集めようというところだ。女性のピンクリボンのイベントは日本でも有名だと思うが、リボンをつけるというのではなく、髭を伸ばすというところが男性の健康サポートらしい。

Movember のウエブサイトも各国ごとにあるし、フェイスブックページも開設している。

集まった寄付金は、ニュージーランドの場合は、the Cancer Society of New Zealand と the Mental Health Foundation of New Zealand に寄付されることになっている。

ニュージーランドで11月に口ひげをはやした男性を見かけたら、それはきっとMovember に参加しているMo Bros 達だ。