NZのオリンピックメダリスト

週末にロトルアで、バイクマニアという子ども対象の自転車のイベントがあった。2キロ、4キロ、10キロのコースを走るというだけのイベントなのだが、各コース数十人の子供達が参加して、イベントの最後には、登録した番号での豪華商品抽選大会なども行われ、天気もよく家族で過ごすにはとてもいいイベントだった。

銀メダルそして、そのバイクのイベントに、今年のロンドンオリンピックのBMXの銀メダリスト、Sarah Walker さんと、4年前の北京オリンピックの自転車レースの銅メダリストのSam Bewley さんが会場に来ていた。Sarah さんは、ベイオブプレンティのファカタネ出身の女性で、Sam さんはロトルアボーイズハイスクール出身の地元の選手だ。彼等は、子ども達と一緒に写真を撮ったり、メダルを見せてくれたりして、とても気さくにフレンドリーに接してくれていた。

そして、イベントが終わった後、Sarah さんが会場の横にあるBMXの練習場に自分のバイクを持ち出して練習を始めると、子ども達の何人かも一緒にBMXの練習場を走っていた。中には、「コースの途中でお母さんがカメラを持って待っているので、一緒にスタートして写真を撮ってくれないか」とSarah さんにお願いして、「1、2、3、ゴー」と言いながら一緒に坂を下りていく男の子もいた。Sarah さんも、「いいよ」と気軽に応じて、しかも「1、2、3、ゴー」とSarah さんも言ってスタートしていた。

BMXの練習場は一周すると5分くらいの短いコースなのだが、子ども達もSarah さんも何度も何度も一緒に走っていた。オリンピックのメダリストというと、雲の上の人のように思っていたが、ニュージーランドのメダリスト達は、近所のお兄さん、お姉さんというくらいの気安い人たちだ。子ども達にも嫌な顔一つせずにサインや写真撮影をしていたし、一緒に練習にも付き合っていた。知らない人が見たら、その場の雰囲気からして、オリンピックのメダリストとは思わないだろう。

ラグビーの選手を見てもいつも思うのだが、ニュージーランドのスポーツ選手たちは、子ども達にとても優しい。こうやって、ニュージーランドの子ども達はスポーツを楽しんで、スキルを伸ばしていくのだろう。

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