コミュニケーションが変わった

2003年設立の弊社も、今年の8月で20周年。これもひとえにみなさまのおかげです。ほんとうにありがとうございます。

この20年、ニュージーランドから主にインターネットを使って日本のみなさまとコミュニケーションをしてきたけれど、やはり時間とともにコミュニケーションの仕方が変わってきているように思う。

初代iPhoneが2007年発売で、LINEのサービスは2011年からスタートしたそうだ。2003年当時は、まだEmailが主流だったし、お申し込み書類はFAXで送っていただいていた。急ぎの話はたまに国際電話を使ったこともある。

また、現地の留学生とは、スマホではない携帯電話のテキストメッセージでやりとりをしていた。もちろん日本語入力はできないから、Genki desuka? などとローマ字を使っていた。

その後高速インターネットが普及すると、emailで添付書類のやりとりができるようになったけれど、添付ファイルの有無によって、携帯メールとパソコンメールを使い分けていた方も多かった。

そしてスマホが一般的になり、FacebookやTwitterやInstagramでやりとりができるようになり、ほとんど全ての日本の方がLINEを利用する時代になると、emailでのやりとりに時間がかかるようになってきた。基本はLINEで、BtoB以外はemailを使わない人が多くなった。

そんなコミュニケーションツールの変遷にともなって、コミュニケーションの内容も変わったように思う。

EmailやFAXを主に使っていた時代は、長い文章を書いて送ってこられる方も多かった。けれど、TwitterやInstagramが広く使われるようになった頃から、日本から届くメッセージの文章が短くなり、さらに「文字」よりも「絵」が多くなり、留学生との書き言葉でのやりとりも、どんどん簡潔になっていった。そして、留学生たちにたまに長い文章を書いて送ると、最初か最後の一部分しか読まない人が増えてきた。

この20年、日本語での、特に書き言葉でのコミュニケーションが、ツールも内容も、大きく変わった。

その変わり方は、ニュージーランドでの英語でのコミュニケーションと同じ部分ももちろんあるけれど、日本語独特の変化もあるように思う。

私も含めてそうだけれど、ネットやスマホを使うことで、言葉の使い方やコミュニケーションの内容自体も変わってきていることを、どこかで自覚しておく必要があると思う。

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