コミュニケーションの便利なツールを使うその前に

日本ではLINEを使っていない人のほうが今は少ないだろう。

誰かとコミュニケーションを取るときには、まずはLINEを使う。

ニュージーランドでLINEを使っている人は少ないけれど、何か他のアプリを同じように使っている。場所や年代が違えば使うアプリは違うけれど、スマホを使って誰かとコミュニケーションをとるのは同じだ。

一昔前の、メールよりも、電話よりも、郵便よりも、そしてその人がいる場所に出向くよりも、圧倒的に便利だ。スマホをうまく使えば、それまでよりももっとスムーズに、幅広く、早く、そしてときには深くコミュニケーションができる。

コミュニケーションをとるときに、それまで使っていたものよりも、よりよいツールがあるのなら、人はそれを使うのだ。

でもだからといって、全てのコミュニケーションがうまく進むとは限らない。LINEだからこそ、スマホのアプリだからこそ、便利で、スムーズで、幅広く、早く、深くコミュニケーションができるからこそ、問題も出てくる。

誹謗中傷、いじめ、批判、誤情報の拡散、うそ、名誉棄損、人権やプライバシーの侵害、差別、暴力など、スマホを使っていなかったときよりも、もっと、広く、早く、大きな問題が出てくる。

でも考えてみると、誹謗中傷、いじめ、批判、誤情報の拡散、うそ、名誉棄損、人権侵害、プライバシー侵害、差別、暴力などは、スマホが出てくる前からあった。スマホは単にそれらの拡散の広さや早さや大きさを変えただけだ。

そうであるならば、スマホを使ってのコミュニケーションの問題は、そもそもの、コミュニケーション自体の問題なのだろう。

誰かとコミュニケーションを取るときに、何に気をつけなければならないのか。どんなルールがあるのか。倫理や常識を含めてどこに越えてはならない境界線があるのか。

それまで使っていたものよりも、よりよいコミュニケーションのツールがあるのなら、人はそれを使う。でも、ツールがよりよくなったからといって、もともとのコミュニケーションの問題は残ったままだ。

そこを理解せず、単に便利だからといってそれを使っていると、コミュニケーション自体が持つ問題が、それまでよりも簡単に出てくる。

便利なツールが出てくるのはいいことだ。けれど、そうなればなるほど、一人ひとりが、ツールの使い方だけでななくて、コミュニケーションで気をつけなければならないこと、倫理や常識、越えてはならない境界線などをよく考えて、自分なりのルールを決めて使うことが求められるのだろう。

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