弊社ラグビー高校留学生がまたトップリーグにプロとして入団!

弊社のラグビー中学高校留学生の一人が、日本のトップリーグのチームである、神戸製鋼コベルコスティーラーズに、プロ選手として入団することが発表された。

神戸製鋼のラグビーチーム、コベルコスティーラーズは、トップリーグカップでも優勝した日本一のチームで、元オールブラックスのブロディ・レタリック選手、アーロン・クルーデン選手、ベン・スミス選手なども所属する、世界のトップ選手たちが集まるチームだ。

その神戸製鋼コベルコスティーラーズに、つい3週間前の12月上旬までロトルアボーイズハイスクールで4年間ラグビー中学高校留学をしていた、高橋陽大(Takahashi Haruto)君がプロ選手として入団することが決まり、昨日公式に発表された。日本ではまだ高校3年生の年齢だ。

高橋陽大君は、中学2年生の夏休みにロトルアボーイズハイスクールに短期留学をした。現在も186㎝、108㎏と超高校生級の体格をしているけれど、中学生のころからニュージーランドの同年齢の選手たちと比べても負けないくらいの体格で、当時のU14チームのコーチが、「短期留学を延長して、チームの一員として全国大会に是非出場してほしい」と依頼。全国大会でも活躍し、その大会でチームは優勝した。

高橋陽大君は、体格でも注目を浴びていたけれど、彼の人懐っこさ、豪快さ、ものおじしない性格なども、ニュージーランドの人たちに受け入れられ、短期留学のときから、「Haruto!」といろんな人から声を掛けられるくらいの人気者だった。

そして、中学2年生の3学期(NZのYear 10のTerm1)から、ロトルアボーイズハイスクールで4年間のラグビー中学高校留学をスタート。

プロのコーチの指導のもと、恵まれた体格をさらに厳しく鍛え、U15そしてU16のときに、ロトルアを中心としたベイオブプレンティという地域の年齢別の代表に選ばれた。留学生だけではなく現地高校ラグビー選手たちも、地域の年齢別代表に選ばれることが、ラグビーで上を目指す人のまず第一の目標となる。現地選手でも選ばれるのは精鋭だけなのに、留学生で選ばれるのはとても難しい。高橋陽大君がU15とU16でベイオブプレンティ代表に選ばれたことは、それ以降の彼のラグビーキャリアを大きく変える出来事になった。

ちなみに彼のポジションは、プロップという、スクラムを組むときに一番前にいるポジションだ。ニュージーランドでラグビー中学高校留学をする人も最近は増えてきたけれど、プロップはかなり珍しい。そのうえ、ニュージーランドで、体格の大きな選手たちの中で頭角を現すのは、本当に力がある選手だといえる。

そして、Year 11(日本の高校1年生)の時には、1st XVの練習にも参加するようになった。

Year 12になると、1st XVの試合で何度もベンチ入りをするようになり、チーフスエリアのU18代表に選ばれた。

チーフスなどスーパーラグビー地域のU18代表に選ばれるのは、全国でも250名程度のトップレベルの選手たちだ。毎年ここから将来のオールブラックスも選出されている。そこに留学生のしかもプロップの選手が選ばれるのは、10年に一度あるかどうかのことだろう。しかも高橋陽大君が最初に選ばれたのは、日本の高校2年生の年齢のYear 12の時だ。どれほどすごい選手かわかるだろう。

そのうえ、Year 12の時には、ニュージーランドの高校代表候補の全国トップ100人にも選ばれている。最終的に高校代表に選ばれるのが50名程度だから、ニュージーランド高校代表になる一歩手前まで進んだことになる。そんな日本からの高校留学生は今までにいなかったし、これからも出てくるかどうかわからない。ほんとうにすごいとしか言いようがない。

最終学年のYear 13の時には、1st XVの試合では必ず先発メンバーで出場するようになった。そのうえ、チーム全体をまとめるリーダーとして、キャプテンの次の役割をになっていた。

そして彼は、Year 13の時にもチーフスU18代表に選ばれたうえに、U20のチーフスワイドスコッドにも選ばれた。U20のチームの活動は、2020年11月から2021年初旬ころに行われるけれど、高橋陽大君は、そのままニュージーランドに残ればチーフスU20に正式に選ばれるだろうと、コーチに言われていたそうだ。彼は、ニュージーランドのU20の年齢レベルでも、全国でもトップレベルの選手なのだ。

高橋陽大君は、ラグビーだけではなく、ロトルアボーイズハイスクールの生徒代表としてのプリフェクトも務め、学校全体のリーダーとしても活躍した。

また、現地学生でもきちんと勉強をしないと取得が難しい、ニュージーランドの大学入学資格、University Entrance の単位もきちんと取得して卒業した。

まさに、文武両道に加えて、リーダーシップも身に着け、周りの人たちからの信頼と人気を集めた、人間としても超高校級の留学生だった。

ニュージーランドで短期留学のときからずっと彼を見守ってきたけれど、高橋陽大君は、プロラグビー選手に、なるべくしてなった、と感じる。彼の個性、彼のリーダーシップ、彼のバランス感覚、彼の醸し出すオーラ、彼のものおじしない性格、彼の信頼度と人気度、などは、プロ選手としてなくてはならないものだろう。

まだすぐに試合に出られるわけではないけれど、彼はきっとすぐにプロ選手としても認められ、日本で人気のある選手になり、そして近い将来、必ず世界で活躍するラグビー選手になると思う。

神戸製鋼コベルコスティーラーズに新しく入団した、高橋陽大(たかはし はると)選手。

どうかみなさん、応援してください!

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