根拠のない自信はもはや自信でさえない
UenoT「自信」については、このブログでも何度か書いた。
留学生の中には、「自信がないんです」という人もいるし、「自信はあります」という人もいる。
そして中には、「根拠のない自信」を持っている人もいる。
でも考えてみると、「自信」を持つことにそもそも根拠などないのだと思う。
自信を持っている人に「なぜそんなに自信があるのですか？」と聞くと、それなりの根拠を説明してくれる。けれど、結局その根拠など後でつけた人に説明するためだけのもので、実際にはその人がそれを根拠として自信を持っているわけではない。
将来について圧倒的にうまく行くと信じている。もっと言えば、うまくいかないなどということは全く頭の中にない。
例えば、今日家を出たら夜には帰ってくることに、ほとんどの人は疑いを挟むことはないだろう。「今日はかならず家に帰ってくる自信があります」などと言わない。今日の夜はまだ来ていない未来のことなのに、疑いなく帰ってくると思っている。「なぜそう思うのですか？」と聞かれたらそれなりの根拠は説明できるだろうけれど、そんな根拠は後で考えたもので、家を出る時には頭の中にない。
それと同じように、根拠のない自信を持っている人は、自分の未来を疑うことをしないし、その根拠の存在自体考えたりしない。
今日の夜は家に戻っているのと同じく、あたりまえのように自分が思っている通りの未来がやってくると考えているのだ。
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