友達のアドバイスは本当に正しいのか?
何かをやろうとしている時、いろんな人がいろんなアドバイスをくれる。
そして今はネット時代だから、直接人と話をしなくても、ネットからいろんな情報を得ることもできる。
例えば小さいことなら、みんなで食事に行きたいと思った時、友達に相談したり、ネットでおいしい店を調べたり、どこかの案内所で聞いたりすると、それぞれの人からそれぞれの情報とアドバイスをもらえる。あるいは、例えば大きいことなら、長期の留学に行きたいと思った時、周りにいるいろんな人に相談したり、ネットで経験者の情報を調べたり、留学エージェントに問い合わせをしたりすると、それぞれの人からそれぞれの情報とアドバイスを得ることができる。
でも、いろんな人がそれぞれの立場から情報を提供したりアドバイスをしたりするので、全く異なる情報やアドバイスを受けることにもなる。もちろんそれぞれの人は自分で最もいいと思った情報やアドバイスをするのだけれど、それが結果的に全く異なるものになる場合も多い。
そんなとき、どの情報やアドバイスを参考に最終的に決定するかが大きな問題だ。
けれど、私も含めて多くの人は意外といい加減な基準で、どの情報やアドバイスを参考にするのかを決めているように思う。例えば、最初に見た情報がどうしても頭に残っていて、後から得た情報は間違っているように感じたり、権威のある肩書きを持っている人や大きな組織のアドバイスを信用して、その他はどうも信用できないように思ったり、友達の個人的なアドバイスを心情的に否定することができずに、プロの客観的な情報よりも友達の主観的なでバイアスがかかった情報を参考にしたりする。
そして、一度自分が参考にしてそれをもとに判断した情報やアドバイスが、例え後から間違っていたり自分に合っていなかったりしたことがわかっても、それを認めることがなかなかできない。そして、他の情報やアドバイスを何かの理由をつけて否定しようとする。最初に見た情報なのだから間違いないとか、あの肩書きを持った人が言っていたのだからきっと大丈夫だとか、友達が私に間違ったアドバイスをするはずがない、などと何とか自分の判断の根拠を正当化しようとする。
でも、本当は、自分が参考にした情報やアドバイスが、100%正しいとは限らないし、自分に合っていたとも限らない。
何かをやろうとする時、どんなアドバイスや情報を参考にするか、判断をする前に、先入観を持たずに十分に吟味する必要があるだろう。そして、もし自分が参考にした情報やアドバイスが適切なものでないことがわかった時には、素直にもう一度考え直し、必要ならば判断を変更する柔軟さを持つことも大切だろう。
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