黙って俺についてこいと言われたら
黙って俺についてこい、というのが、昭和の時代には流行った。
今では考えられないかもしれないけれど、そんなことを言う人がかっこいいと思われていた時代があった。
でも、実は今でも、似たようなことを言う「先輩」や「上司」や「先生」がいるかもしれない。
「つべこべ言わず、言われたことを言われたとおりにしていればいいのだ。」
「あなたの意見など必要ないから、黙って行動していればいいのだ。」
などと言う人達。
特定の環境であれば、今でもそれが通用する場所やタイミングもあるだろう。でも、一般的には、そろそろそんな昭和なフレーズは通用しなくなっている。
もし今、「黙って俺についてこい」と言われたらどうすればいいのか。
簡単に言えば、ついていけばいいのだ。もし、ついていきたいと思えば。そして、ついていかないと思えば、はっきりと断ればいい。
断ればまたいろいろ言われるから仕方なくついていく、という人もいるだろう。でも、いろいろと言われたら、そこからまた自分の考えや判断を、丁寧に説明すればいい。
結局は、自分がどう考えて、どう判断するかだ。
そんなことを言う相手は、きっと自分のことをよく考えてくれているのだ、とか、きっと将来のことがわかっているのだ、などと考えるのは、正しいとは言えないだろう。その人が何を考えているのかなど実際にはわからない。黙ってついてこいと言う人のことなどわかるわけがない。
そんなわかるわけがない相手の心の奥底など考えずに、自分はどうするのか、自分はそれを聞いてどうしたいのか、そこにフォーカスして判断して行動すればいい。
相手のことではなく、自分自身がどう思うか、どう感じるか、どう判断するか、どうしたいのか。そのほうが重要だ。
だから後から、黙って俺についてこいと言われたからついていったのだ、というのは言い訳だ。自分の判断でついていったのだから。
誰がなんと言っても、最後は自分のことは自分で考えて判断して行動する。そんな態度がこれからの時代には大切だと思う。
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