ハプニングを楽しむ

先月クライストチャーチに行ってきた。

ロトルアからクライストチャーチまでは直行便で約2時間。車でオークランドに行くよりも近い。以前はウエリントン経由の乗り継ぎ便が多かったけれど、最近はロトルアからの直行便も増便され、とても便利になった。

ウエリントンでの乗り換えは待ち時間30分程度なので不便ではないけれど、何年か前クライストチャーチから帰る時に、ウエリントンで霧のため夕方から全便が欠航となり、ウエリントンで一泊して帰るということがあったので、直行便なら安心だ、と思っていた。

先月クライストチャーチで3日間の仕事を終え、空港で夕方のロトルア行き最終便にチェックインした。空は快晴、搭乗を待っている間も、いろいろな町に行く全ての便が出発していった。

さて次はいよいよロトルア行きの搭乗開始だ、という時、アナウンスが流れた。「ロトルア行きの○○便をお待ちのお客様、この便はロトルアが悪天候のため、欠航となります。お預けになった荷物はBaggage Clamから出てきますので、ピックアップしてください。」

耳を疑うとはこのことだ。クライストチャーチ空港にいる限り、飛行機が欠航になる雰囲気は全くなかった。でもその時ロトルアは大雨だったようだ。

急いで荷物をピックアップしてカウンターに行くと、ロトルア行きに乗るはずだった乗客の皆さんの長い列ができていた。仕方なく並んでいると、スマホのニュージーランド航空のアプリから通知が届き、「欠航になったロトルア行きの便は、30分後のオークランド行きに振り替えになりました。すぐにチェックインして搭乗口に行ってください」と書いてあった。

クライストチャーチ空港は基本的に全て機械でチェックインするので、列を離れて機械でチェックインして、荷物を預けて搭乗口に向かった。結局予定よりも30分遅れでオークランド行きが出発、ちょうどロトルアに着く予定の時刻にオークランド空港に着陸した。

ご存知の方も多いと思うけれど、オークランドからロトルアまでは飛行機で45分、車なら3時間だ。当然だけれど飛行機は飛ばない。オークランド空港には大型のバスが用意されていた。

乗客は20人ほど。クライストチャーチからロトルアに行く予定だった方全てが乗ったわけでもなかったようだ。

大型のバスなので、乗用車やシャトルバスよりもやはり速度は遅い。結局ロトルア空港に着いたのが夜中の1時。タクシーもないので家族に迎えに来てもらって家に着いたのが1時半だった。

疲れたけれど、夜のバスの旅もなかなか良かった。

ニュージーランドはいろんなことが起こる。予期せぬことが起こっても、誰が悪いとか誰の責任だとか、そんなことは置いておいて、ハプニングを楽しむ気持ちでいるのが、この国で生活して行くにはいいと思う。

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