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ニュージーランドで暮らしていると、ファーストネームで呼ばれることがほとんどだ。

友達はもちろんそうだし、仕事でも、何度か会っているとほとんどの人はファーストネームでお互いを呼び合う。

ただ、学校で児童や生徒が先生を呼ぶ場合は、ファーストネームではなくMrやMrs などをつけてファミリーネームで呼ぶことが求められる。やはり児童や生徒は先生と一定の距離をとって接する必要がある、ということだろう。また、フォーマルなシチュエーションでも、Mr やMrs などをつけて苗字で呼ばれることが多い。

ニュージーランドでは、ファーストネームで呼び合うのが基本で、フォーマルな場や上下関係をきっちりとする場合には、Mr やMrs などをつけて呼ぶということで、日本からの留学生達もそういうふうに使い分けている。

だから、ファーストネームで呼び合うことは、あなたと私の関係は近いものです、あるいは、フォーマルなものではありません、という意思表示にもなっている。そして、ファーストネームは、その人個人に命名されたものだから、「あなただけのことを指している」という意味も含んでいるように思う。

日本のように、苗字で○○さん、と呼ぶ場合は、ニュージーランドでファーストネームで呼ぶ時と比べて、「あなただけ」という個人特定の感じが弱い。例えば、家族ぐるみのつきあいの場合、基本的には一つの家族は同じ苗字だけれど、個人を特定するファーストネームではなく、苗字で呼ぶ。ご夫婦の場合は、旦那さん、奥さん、などと呼ぶ場合もあるかもしれない。二人ともをファーストネームで呼ぶのと比べると、個人特定の感じは弱い。「旦那さん」や「奥さん」などは、それぞれの家族の立場や関係を呼び名として使っている。

日本とニュージーランドでは、名前の呼び方が異なる。それは、家族や社会の中での、「個人」のとらえ方にも関係があるのように思う。