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ニュージーランドの多くの学校では、学年全体のキャンプが行われる。

小学校でも、高学年のYear 5 やYear 6で1泊のキャンプに行くこともあるし、高校では、ジュニアの最終学年Year 10と、シニアの最終学年Year 13でキャンプが行われることが多いようだ。

先日、クライストチャーチにある名門男子高校、クライストチャーチボーイズハイスクールのYear 10 のキャンプに日本人留学生が参加した。もちろん参加は原則全員必須で、何組かに分かれて別日程で行われた。場所は学校から車で約2時間半ほどの山の中で、近くに川も流れている。彼が参加したグループには、日本語を話す人は彼以外誰もいなかった。

彼にキャンプの前に話をした時は、始めての学校のキャンプに、期待半分、不安半分、どちらかと言えば、不安が少し勝っているような複雑な様子だった。

キャンプから帰ってきた日に電話で話を聞いてみた。

最初の一言は、「ものすごく疲れました」。

キャンプ施設がどんなところか不安だったようだが、「行ってみたら、施設も何も、ただ平らな地面が広がっていただけでした。」「そこでみんなでテントを張って、寝袋でねました。」「もちろんシャワーは3泊とも浴びず、トイレは丸い穴のようなところでしました。」とのことだった。

また、「3泊4日のキャンプのうち一日は、みんなそれぞれ荷物を持って9時間歩きました。」と言う。Year 10は、今はまだ3月だから、日本で言えば中学2年生の年齢だ。「脱落者もいたでしょう?」と私が聞くと、「全員やりとげました」とうれしそうに言っていた。さすが、名門男子高校だけのことはある。

そんな過酷なキャンプをやり終えた彼の話しぶりは、数日前とは少し変わって、体の中からわき出てくるような自信に満ちているように感じた。心なしか声のトーンも低く大人っぽくなったようだった。また、彼個人の経験としての自信に加えて、それを同じ学年のみんなでやり遂げた、という連帯感のようなものも感じたのだと思う。

もし日本の学校で、中学2年生男子全員に、トイレもシャワーもないところで3泊4日のキャンプを必須にして、荷物を持って9時間歩かせれば、ひょっとしたら今は保護者からクレームが出るかもしれない。でも、ニュージーランドでは、そんな保護者はいない。むしろ、そんなキャンプを経験してきた子ども達を高く評価する。そして、そんなキャンプを全員に課している学校を卒業した生徒達は、それなりの力を持っていると、社会で評価される。

ロトルアの男子高校ロトルアボーイズハイスクールでも先日、山頂までのランニング、その後の自転車、そしてウォーキングの過酷なYear 13キャンプが行われた。あまりにも過酷で毎年何人か脱落者もいるようだけれど、完走した生徒は全員、下級生からの熱いハカで讃えられる。

留学生達も、現地学生と一緒に、いろんな経験をして、その学校の一員として成長していく。