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1月に日銀の政策決定会合で、マイナス金利の導入が決まったことが日本で話題になっている。今回は金融機関が日本銀行に預けているお金の話なので、我々個人の銀行預金は関係ないということだけれど、金利がマイナスと聞いても、何をどうイメージすればいいのかよくわからない。

世代によっても暮らしている国によっても違うのかもしれないけれど、我々一般の個人が銀行にお金を預ける場合、現金を封筒か鞄か何かに詰めてそれを窓口に持って行って、自分の口座に入れると、その現金がそのまま自分の口座に「お金」として物理的に保管されている情景を何となくイメージする方も多いのではないか。

でも実際には、預けた額の数字が口座に上乗せされるだけで、持って行った現金がそのまま自分用に保管されているわけではないし、窓口やATMで現金をおろしても、預けた現金の中から紙幣やコインが戻ってくるわけではない。手にした現金の額が口座の数字に足されたり、おろした現金の額が口座の数字から引かれたりするだけだ。現金という物理的な「もの」を除けば全て抽象的な「数字」だ。

今、日本でも、ネットでショッピングをする人が増えているようだ。基本的にはクレジットカードやネットバンキングを使うのだと思う。ニュージーランドでもそうだけれど、ネットバンキングやカードでの買い物に慣れてくると、現金をほとんど使わなくなる。

そうなってくると、銀行にお金を預ける時も、銀行にあるお金を使うときも、現金という「もの」が動くイメージはほとんどなくなってくる。銀行にオンラインで入金されると単に数字が増えるだけだし、銀行のお金をカードで使うと単に数字が減るだけだ。

それはもう「お金」ではないように感じる。日本では「円」、ニュージーランドでは「ニュージーランドドル」が単位だけれど、単に数字が動くだけなら、単位を「ポイント」と呼んでも、極端な話、問題はないように思う。「今、私の口座に1000ポイント入っています。この鉛筆は100ポイントなので、口座から100ポイント店に動かします」でも全く問題ない。そしてその100ポイントと引き替えに店から鉛筆を受け取る。

そうなると人々は、労働と引き替えにポイントをもらい、そのポイントで生活をすることになる。

「ポイントだって?そんな考え方はダメだ。お金のありがたみが全くわかっていない!」とおっしゃる方もいるだろう。でも、現金を使わずに、全てがカードやネットバンキングでやりとりをするようになると、その数字を「円」と呼んでも「ポイント」と呼んでも、大きな違いはないだろう。後は、個人個人の「お金」に対する感覚の問題だ。

金利がマイナスになる、などと考えていると、何故かお金が単なる数字に見えてくる。そして、円でも、ドルでも、ポイントでも、なんと呼んでも違和感がなくなってくる。