高校留学3年間は思っているほど長くない
ニュージーランドの高校は、シニアの学年末の全国統一試験も終盤にさしかかり、すでに長い夏休みに入った学生も多い。弊社の高校留学生達の中にも、すでに日本に一時帰国している学生もいる。
最近は、弊社の高校留学生は、4年間から5年間の長期留学をする人も増えてきたし、お問い合わせを頂く方々の中にも、5年間留学をご検討頂いている方々も多い。
でも、やはり中には、日本の中学を卒業する日本の中学3年生の3学期から3年間の留学をする人もまだまだいる。3年間の高校留学!すごく長い!とお感じになるだろう。でも実際には、思っているほど長くのんびりした日々ではない。
例えば3年間の高校留学の場合、各学年終了後に日本に一時帰国するのは、2回だけだ。
そのうちの一回は、留学初年度が終わった後で、留学生は久しぶりの日本を満喫するし、日本で待っているご家族や友達も、一緒に過ごす時間を楽しむので、あっという間に2年目の留学に出発する日がやって来る。
そして2回目の一時帰国は、最終学年の前で、高校留学後の進路を真剣に考えて、ある程度の計画を立てなければならない時だ。もし日本の大学に進学する場合は、大学の入試日程情報を集め、出願期限をチェックし、入試科目を整理し、そしてその対策を立てる。もちろん、どの大学のどの学部を受験するのかも、この2回目の一時帰国の時にある程度は考えておく必要がある。あるいは、ニュージーランドの大学やポリテクニックに進学する場合は、必要単位の取得に向けて勉強をするとともに、学校情報をきちんと収集しなければならない。
そう考えると、3年間の高校留学の場合、Year 11が終わった後の一時帰国の約2ヶ月間が、とても大切な時間であることがわかる。すっかり遊んで過ごしてしまうのか、そこで2年目以降の留学や卒業後の進路のことを考えて準備をしながら過ごすのかで、それ以降の留学生活、進路が大きく変わる可能性がある。
一時帰国だけではなく、3年間の高校留学生活も、やるべきことがたくさんある。初年度の最初の3ヶ月間は、生活に慣れ英語の聞く力を伸ばす時期で、自分がこうしたいと思うことをやることはなかなかできない。4ヶ月目以降は、生活にも慣れてある程度英語でコミュニケーションが取れるようになってくるけれど、それだけに、学校の授業にしっかりとついていくことも求められるようになってくるし、英語の話すスキルを上げる必要を感じてくる。1年目の後半は、Year 11の学年であれば、学年末の統一試験の準備をする時期だし、それ故に、英語の読み書きの力を伸ばすことが求められるようにもなる。
だから、留学1年目などあっと言うまに過ぎてしまう。
そしてほとんどの留学生が言うのは、留学は初年度が一番長く感じる、ということだ。だから、1年目よりも2年目、2年目よりも3年目のほうが、どんどん時間は早く過ぎる。
そして3年間の高校留学を終えた人達に聞くと、「もっと英語を勉強していればよかった」「もっと現地の友達や先生と過ごす時間を持てばよかった」「もっとラグビーの自主トレをきちんとしておけばよかった」と言う。そして「高校留学3年間はあっと言うまだった」と。
だから、弊社では、状況が許すのであれば、できれば4年間から5年間の高校留学をお勧めしている。Year 10やYear 9 から留学を始めれば、英語力も早くつくので、Year 11から始まるNCEAの単位取得も比較的容易になるし、単位が取得できれば、卒業後の進路の選択肢も広くなる。また、ラグビー留学生はU14やU15のチームから参加すると、ニュージーランドのラグビーのやり方にも慣れるし、チームメイトとの交流も深くなる。また、シーズンが決まっているニュージーランドで、3シーズンしかプレーしないのか、4シーズン、5シーズンプレーするのかは、大きな差がある。
もちろん、3年間の高校留学生活、しっかりと計画を立ててそれを実行し、充実した、そして目標にどんどん近づいている留学生達もたくさんいる。ただ、それには、留学生本人の強い意志と周囲のサポートが必要だ。
だから今、小中学生で長期の高校留学をご検討頂いている方は、少なくとも3年間、もしできるのであれば、4年間、5年間の長期留学をお勧めする。
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