NZの高校で取れる国の資格

ニュージーランドでは、5歳の誕生日を迎えた子どもから小学校に入学する。だから、小学校一年生のクラスには、途中からどんどん新しい児童が入学してくる。

小学一年生は学年で言うとYear 1 だ。そして小学校は6年間でYear 6まで、中学校は2年間でYear 7とYear 8、高校は5年間でYear 9 からYear 13までが在籍している。高校の中には一部7年制の学校もあり、そこではYear 7からYear 13までの7学年が在籍している。

日本の高校生の学年で言えば、おおよそ、Year 11 が高校1年生、Year 12 が高校2年生、Year 13 が高校3年生にあたる。そしてニュージーランドの高校では、Year 11 からYear 13 の3年間で、NCEAという国の資格を取得するカリキュラムが組まれている。

NCEAは、National Certificates of Educational Achievementの略で、政府と国の教育専門機関が監査を行っており、ニュージーランド国内はもちろん、国際的にも認められた資格だ。

学校によっても異なるけれど、最大40以上の科目の中から選択科目を選ぶことができる。一部の必須科目は履修しなければならないけれど、基本的に生徒の興味や希望によって希望の科目を選択し、単位を取得してNCEAの国の資格を取ることができる。

NCEAには主にYear 11 の学生が取得するLevel 1 の資格、Year 12 の学生が取得するLevel 2 の資格、Year 13 の学生が取得するLevel 3 の資格があり、それぞれ定められた科目の中から80単位以上取ることで取得できる。ただし、Level 2 に必要な80単位の中には、Level 1 から最大20単位も含むことができるので、Year 11 でLevel 1 の80単位を取得して資格を取った時点で、すでにLevel 2 の20単位を取得していることになる。だから、Level 2 からは実質60単位を取得すれば良い。ちょっとややこしいけれど、学校が作成する成績表にも同じように記載されている。

また、NCEAの単位の中から定められた単位を取得すれば、ニュージーランドの大学の入学申請の資格を取得できる。

留学生の場合、最初の一年間は英語があまりできないので、多くの単位の取得は難しい。だから、Year 11 からの3年間でNCEAのLevel 3 の資格を取得したり、大学入学に必要な単位(University Entrance=UE)のを全て取得するのは、かなりの勉強が必要だ。

もちろん、弊社の過去の留学生の中には、おおよそ2年半の留学生活で大学入学に必要な単位を取得した学生もいるし、NCEAのLevel 3の資格を取得した人もたくさんいる。けれど、もし確実にNCEAの資格やUEの単位を取得することを目指すのであれば、Year 9やYear 10 から高校に留学するほうが圧倒的に有利だ。

このようにニュージーランドでは、Year 11 になると、高校卒業後の進路を考えて選択科目を選び、きちんと単位を取得していく必要がある。日本のような大学入学試験がないかわりに、こつこつと必要な単位を取得していくという長い道のりが必要だ。

ニュージーランドの高校留学後にさらにニュージーランドの大学や専門学校で勉強を続ける希望を持っている方は、Year 9やYear 10 から留学をスタートさせ、計画的に勉強を勧めていくのが良いだろう。

ただ、ニュージーランドでは、University Entrance=UEの単位を取っていない人は絶対に大学や専門学校には入れません、というわけではなく、いろんな方法で高等教育を受ける道も残されているのが良い点だ。一発勝負で負けたら後がない、などということがないのも、ニュージーランドの良いところだ。

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