ワースト・ケース・シナリオ
留学でも仕事でも、普段の生活でもそうだけれど、予期せぬことは必ず起こる。
「えっ、こんなことが起こるなんて、考えてもいなかった!」ということが起こる。長く生きていらっしゃる方なら、人生で何度かはあっただろうと思う。
予期せぬことだから、最初は驚いてパニックになったりする。でも、自分でそれに対処しなければならないなら、何らかのアクションを取る必要がある。
最初に取らなければならない行動は、起こったことを素直に受け入れることだろう。「何故こんなことが私だけの身に起こるのだろう」とか「こんなことになるのなら、もっときちんとしておけばよかった」と嘆くのはやめて、今現実に自分の身の上に起こっていることに向き合い、それを受け入れることが大切だ。
次にしなければならないことは、起こっていることの詳細をよく見てみることだろう。受け入れた事実を冷静になってじっと見てみると、最初の驚きやパニックで受けた強烈な印象とは、少し違ったものが見えてくるかもしれない。
冷静になって、目の前の出来事の詳細がよく見えてきたら、次にすることは、ワースト・ケース・シナリオ(最悪の事態)を考えてみることだ。この出来事によって引き起こされる結果のうち、最も悪い結果は何だろうか、と考える。それはとても苦しいことかもしれないけれど、考えるだけならできるだろう。
ワースト・ケース・シナリオを考えたら、今度はその「最悪の事態」を受け入れる覚悟を決めることだ。今起こった出来事の最悪の事態を受け入れる覚悟を決めた瞬間、頭がすっきりして精神的にも軽くなるのを感じることが多いと思う。
最悪の事態を受け入れたら、後は、その最悪の事態からできるだけ遠いところに進めるように、最善の方法を考える。この時点では、おそらく最初のショックやパニック状態から抜け出ているだろうし、状況を完全に把握しているだろうし、冷静な判断も下せるだろう。その状態で考えた最善の方法は、きっと自分にとってベストの選択になると思う。
後は行動あるのみだ。自分が考えた最善の方法を実行に移す。
何か予期せぬことがあったときには、まずそれを受け入れる。そして最悪の事態になる覚悟を決めながら、できるだけそれを避ける方法を考えて、実行する。これが最もいい対処方法だと思う。
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