特別感の後に
長期の高校留学に来る人達は、出発前にいろんな人に応援され、見送られてニュージーランドにやってくる。
ほとんどの人は、周囲に長期で高校留学に行く人はおらず、自分がとても特別で、他の人がやらないことに挑戦しに来る、と思ってニュージーランドに到着する。
でも、留学先の高校には、日本からの留学生も含めて何人かの留学生がいる。そしてふと気付く。
自分はとても特別なことを、他の人がやらないようなことをやっているつもりでいたけれど、ニュージーランドに来てみると、意外とたくさん同じような人がいる。
その上、すでに留学2年目、3年目などの人もいて、彼らはすごく余裕があって、英語も話せて、現地の友達もたくさんいて、態度も生活も自然で、まるで現地の人のようだ、と感じる。
日本では自分は特別だと思っていても、ニュージーランドに留学に来れば、それほど特別ではなく、逆にすでに先を歩いている人もいる。
そんな「特別感」を失った後に、それぞれの留学生のほんとうの意味での生活が始まる。単に人と違うことをしている、というだけではない、自分がよりどころとする何かが必要になってくる。
自分は留学生活で何がしたいのか。どこを目標に進んで行くのか。留学を終える時にどんな自分でいたいのか。そんなことを考えて毎日の留学生活を送っていく。
そこが、「特別感の後」に留学生に求められるところだと思う。
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