英語力だけでは
ニュージーランドに留学にいらっしゃる方のほとんどは、英語力を伸ばすことが留学の大きな目的の一つだろう。
そして留学生を見ていると、何ヶ月間とか何年間とか留学をして、英語力がついて日本に戻って、それでどうするのか、ということをあらかじめ考えることも、とても大切だと思う。
一昔前と違い、今は英語力をつけて日本に戻っても、自分と同じくらいかもっと上の英語力を身に付けている人がごまんといる。何ヶ月も留学して、TOEICで900点とって日本に戻って仕事を探しても、面接で「TOEIC900点はすごいですね。で、後は何があるの?」と言われる。若い人たちにとってはとても厳しい時代だ。
例えば「英語力で勝負をする」ということは、英語ができるネイティブの人と同じ土俵に上がる、ということだ。「日本には英語のネイティブの人などほとんどいない」とおっしゃるかもしれないが、英語ができる人たちが集まるところを目指すのだから、おそらく想像している以上にネイティブの人たちもいるだろうし、これからは世界から英語ネイティブの人が日本に仕事に来るかもしれない。
また、英語力をつけて海外で働きたい、というのであれば、もっと競争は激しい。なぜなら、英語ができることは前提で、それに加えて何ができるのか、という「勝負」になるからだ。
厳しいことをいえば、英語力があれば何とかなる、という時代はおそらくもうすでに終わっている。どちらかといえば、英語力がないと何ともならない、という時代が来ようとしている。
だから、英語力があることは前提で、その上でプラスして何ができるのか、どんな経験を持ちどんな資格があるのか、どんな考えを持ちそれをどのように生かすことができるのか、それらが問われる時代になってきている。
せっかく留学に来るのであれば、単に英語力をつけるだけではなく、それにプラスして何を身に付けるのか、を本気で考えることも大切だろう。
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