ラグビーに怪我はつきもの

弊社では、高校留学、語学留学、専門学校留学などに加えて、男子女子ともにラグビー留学生も多数いる。中でも、長期、短期のラグビー高校留学生が多い。短い方なら4週間程度、長い方は5年間のラグビー高校留学だ。

ラグビー留学生は、やはり「ラグビーがうまくなりたい」という目標を持ってきている学生が多いので、多少嫌なことやうまくいかないことがあっても、ぶれずに前を向いて進んでいくのがいい。ただ、毎日毎日ラグビーをしていると、怪我をする学生も出てくる。

ラグビーはおそらく他のスポーツに比べても、怪我の多いスポーツだと思う。ボールを持っていないプレーヤーにはタックルをしてはいけないという基本ルールはあるけれど、前だけでなく横からでも後ろからでもタックルできるし、「今からあなたにタックルしまーす」などと言う必要もないので、いきなりガツンとやられる。また、高校生でも、フォワードの選手などは100キロを超える体重の選手もいるし、その選手たちが全体重をかけて全力で倒しに来る。しかも、相手は15人もいるので、一人のプレーヤーに2~3人の相手が同時に止めにかかってくることも当然ある。

これほどコンタクトの激しいスポーツは他にあまりないだろう。卓球やバレーボールのようにネットを挟んでプレーをするスポーツでは、相手と接触さえしないし、レスリングや柔道のような格闘技でも、相手は一人だけだ。また、ラグビーはボールを持ちながら数十メートルの距離を全力で走っているところに相手選手がタックルしてくるので、当たりは相当激しい。だから「球技でありながら格闘技」とも言えるだろう。「格闘球技」という言葉が適しているかもしれない。

だから、いくら注意をしていても、ストレッチをしっかりと行っていても、怪我をする。プロでも高校生でも小学生でも、ラグビーをやっている限り、怪我はつきものだ。

留学生が、ラグビーをやりに来ているのに怪我で何週間か練習できない、というのは、精神的にもつらいだろうと思うし、力を発揮するチャンスを逃すことにもなるだろう。でも、将来もずっとラグビーを続けていくのなら、怪我とどうつきあっていくのかを学ぶことも必要だ。それも、ニュージーランドでラグビー留学をする一つの目的だと思う。

今、怪我をして戦線を離脱している選手もいるだろうが、焦らずに今やるべきことをしっかりとやって、次回のチャンスをものにしてほしいと思う。

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