世界で最も過酷な仕事

ニュージーランドでは、ネット上での求人には、仕事内容の詳細ページのURLが掲載されていることがあり、それをクリックすると、ポジションのタイトルや仕事内容だけではなく、責任の範囲、求められる技能や資格、就労時間、休暇、給与などの「Job Description」を見ることができる。ただ、全ての求人にJob Descriptionが掲載されているわけではなく、面接の最初に、どんな仕事で、給料はどの程度か、という説明を受けることもあるようだ。また、ニュージーランドでは、仕事の面接でスカイプなどを使うことも一般的なようだ。

先月にYouTube で公開された、スカイプでのJob Interview (面接)の動画がとても興味深い。動画はニュージーランドのものではないけれど、ある仕事に対する求人面接の様子だ。タイトルは、World's Toughest Job(世界で最も過酷な仕事)。

動画では、最初に面接官が仕事の内容、Job Descriptionを説明していく。Job Title は、Director of Operations。最も重要な仕事の一つだとも言われる。まず求められるスキルは、可動性。仕事中はほとんど座ることなく動き続けていることが求められる。就労時間は週に135時間。ほとんどの場合、1日24時間、週7日間の就労が求められる。その上休憩は無し、休暇も取れない。

また、交渉能力や対人関係能力も求められる。そして、医薬、会計などの資格が求められ、常に周囲に注意を払っていることが求められる。その上、睡眠時間は取れない。

それになんとこの仕事に対する報酬は、ゼロ。全く給料は出ない。

これらの説明に、面接を受ける人から「それは法的に問題はないのか」などの質問が出るが、「もちろん問題はない」という答えが返ってくる。

面接官によると、でも、現在でもたくさんの人がこの仕事に就いているという。何十億人という人たちがこの仕事をしている。一人が面接官に聞く。「誰ですか、それは?」

その質問に面接官は答える。

「母親です」

それを聞いた人たちのリアクションもとてもいい。

プレゼントを贈るときにつけるカードの会社のアドバタイズなので、どこまでがリアルかはわからない。でも、最後まで見ると少し胸にぐっとくる動画だ。

あさって日曜日は母の日。留学生の皆さんは、遠く離れた日本にいるお母さんに連絡をして、感謝の気持ちを伝える一年に一度のいい機会だ。

World's Toughest Job - #worldstoughestjob - Official Video

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