オンラインミーティングに欠けているもの

今年はZoom Meeting がやたら増えた、という方も多いだろう。

その他にWebinar とかオンラインイベントも、昨年までと比べるとかなり増えたのではないだろうか。

そして、多くの人は、誰かとコミュニケーションをとるのはオンラインで十分じゃないか、と感じ始めていると思う。

今まで飛行機や新幹線に乗って時間とお金をかけて移動して、Face to Face で人と会って、そしてまたその日のうちに長い時間をかけて戻る。そのコストと結果を考えると、オンラインで十分だと思うのはよくわかる。

先日もニュージーランド留学に関するセミナーやフェアが開催されたけれど、例年は東京で大きな会場でやっているイベントがすべてオンラインで行われた。一部技術的な問題もあったようだけれど、おおむねうまくいったようだし、多くの人が満足していた。

もうほとんどのコミュニケーションは、これからもどんどんオンラインを使うようになっていくだろうし、人々もそれに慣れていくだろう。それに伴って、もっと使いやすくわかりやすいプラットフォームも出てくるだろうし、そうなるとさらにFace to Face のコミュニケーションは減っていくだろう。

でも、Zoom Meeting やWebinar をやっていると、何か大きなものが欠けているようにも感じる。

もちろんオンラインで十分な結果は出るのだけれど、Face to Face にあってオンラインにない何かがある。

それは、前後の移動に伴う感情や体への影響なのかもしれないし、人と会う時の雰囲気や息遣い、その人から出ているオーラや印象などかもしれない。

例えば、家に大きなシネマルームがあって映画を観るのと、映画館に行ってチケットを買って映画を観る違いに似ているかもしれない。観るのは同じ映画だし、座っているときは同じ体験をしているけれど、全体として何かが決定的に違う。

映画館で映画を観るという体験は、単にその映画を自分が観るというだけではなく、計画をして、誰かを誘って、待ち合わせをして、一緒に移動して、チケットを買って、観終わってからお茶を飲んで、電車に乗って帰宅する、という体験まですべて含めて映画を観るということなのかもしれない。

そうであるならば、誰かとのミーティングやイベントのために、飛行機や新幹線に乗って移動することも、会場に足を運んで人と会うことも、その日のすべての行動がその目的の中に含まれている体験なのだろう。

あるいは、映画を観ているときの映画館の雰囲気、他のお客さんから漏れてくる会話、ポップコーンやコーラのにおい、音響の振動なども、家での映画とは違うだろう。それらすべての体験が、映画を観るという行為やその結果感じたり考えたりすること、またその後の行動などにどう影響するのか。

オンラインとFace to Face の決定的な違いはまだよくわからないけれど、何年か経てば、コロナ前の非オンランの時代とコロナ後のオンラインの時代の違いが、社会の中で浮き彫りになってくるかもしれない。

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2020年  9月26日 (土)

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