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キウイハズバンド、という言葉もだんだん有名になってきた。

ニュージーランドの人たちは、自分達、つまりニュージーランド人のことを「キウイ」と呼ぶ。キウイハズバンドは直訳すれば、「ニュージーランド人の夫」という意味だが、もう少し深い意味がある。

ニュージーランドの男性は、結婚して子どもができた後でも、料理や掃除なども自分からどんどんやる人が多い。私が知っているニュージーランドの男性のほとんどは、家で家事をやっている。だから、「キウイハズバンド」は、「結婚後も家で家事をやってくれるような男性」のことを言う。

最近は日本の男性でも家事をやる方が多くなってきたけれど、おそらくまだ少数派だろう。だから、てきぱきと家事をこなす男性は、男から見ても「すごいなぁ」と思う。

普段あまり家事をしない私が言うのもなんだけれど、家事ってかなり頭を使うと思う。たまに趣味で料理をする程度なら、時間や食材の制限はほとんどないけれど、毎日の家事は時間との戦いだ。その上、無尽蔵に食材を好きなだけ使って料理ができるというわけではないので、こちらも制限つきだ。その限られた時間と材料を使って、自分だけではなく家族に食事を作る。毎日同じものでもいけないし、栄養が偏ってもいけない。人によっては好き嫌いもあるだろうし、アレルギーのことも考えなければならない。この作業に頭を使わずしてどうやって料理が作れるのか、というくらいだ。

また、料理をしながら洗濯をしたり、片付けをしたりすることもあるだろう。鍋を火にかけながら、洗濯物を取り込んだりたたんだりして、さらに盛り付ける食器を並べたりするには、段取りが必要で、今やっている作業の間に次のことを考えなければならない。考えながら手を動かして、手を動かしながら次をまた考える。段取りを考えていても、急に電話がかかってきたり、イレギュラーなことが起こったりもする。それをこなしながら、また次の段取りを考える。

家事って、それはそれはかなり頭を使うことだと思う。だから、毎日毎日滞りなく家事をこなしている人は、ものすごく頭がいいと思うし、判断力や段取りをつける能力も高い。

逆に言えば、仕事をばりばりとこなすような人や、理数系の勉強が得意な人は、男性でも女性でも家事も得意なのではないかと思う。「私は仕事や勉強はばりばりとこなすけれど、家事はさっぱり」とおっしゃる男性は、一度毎日の家事に挑戦してみて、キウイハズバンドになってみるのもいいかもしれない。