ニュージーランド現地無料留学エージェント

弊社の高校留学生達やその親御さんと、いろいろな話をする。高校留学生達とは電話や直接会っていろいろ話をするし、親御さんとは、Email でのやり取りが多い。日本にいらっしゃる親御さんの多くは、弊社からの報告メールに対して、ご自身の考えなどを返信して頂くし、日本のご家族の近況を知らせて頂くこともある。

そして高校留学期間が残り1年半ほどになると、やはり卒業後の進路についての話題が多くなる。

日本の高校生と比べると、長期の高校留学生の卒業後の進路は、その選択肢が多い。日本の大学や専門学校に帰国子女入試や一般入試を受験して進学することもできるし、ニュージーランドの大学や専門学校に進学することもできる。また、日本やニュージーランド以外の大学や専門学校という選択肢もあるし、ラグビー高校留学生の中には日本でプロ契約してプレーをしている人もいる。

日本の18歳に比べると、長期で高校留学することは、卒業後の進路の幅を広げるという点だけを見ても、はるかにアドバンテージが高い。

留学中の高校留学生達と卒業後の進路について話をしている時に感じるのは、やはりまだ具体的なイメージが出来ていないことが多いことだ。ただ、16歳や17歳で高校卒業後の進路に対して明確なイメージが出来ている人のほうがまれだろう。留学を終えて高校を卒業するまで1年半というと、3年間の留学の場合はまだ留学2年目だ。だから私たちも、将来について話をしながら、具体的なイメージを少しずつでも作っていってもらえれば、と思って話をしている。

また、高校留学生と将来について話をしているときに、少し話がかみ合わないと感じることもある。それは、高校留学生達の中には、まだ社会の仕組みがはっきりとわかっていない人もいるからだと思う。私が高校生のときのことを考えてみても、社会の仕組みなどはまったくと言っていいほどわかっていなかった。今から考えると、自分が高校生で将来の進路を考えるときに、社会の仕組みがもう少しわかっていれば、もっと違う選択も考えられたのではないかと思う。だから、高校留学生と話をするときには、できれば社会の仕組みの話もしながら、卒業後の進路についても話をしたいと考えている。

例えば、スポーツなり芸術なりの世界でプロになりたいという人がいたとする。大人としては、プロになるということは、能力やスキルを持っていることはもちろんのこと、自分で自分をマネージメントして仕事が出来る能力も必要だと考える。それが社会の中でプロとして生きていく前提だ。言い換えれば、社会の仕組みはそうなっている。

でも、自分の能力やスキルを社会が認めれば、それだけでうまくいく、と考えている高校生もいる。もちろん、自分の能力やスキルを社会から認められることが前提だけれど、それだけでは仕事としてうまくいくとは限らないし、能力やスキルを発揮できる場を得られるとも限らない。能力やスキルを社会の中でどのように発揮していって、そこからどのように収入を得るのか。それは社会の仕組みがわかっていないと考えられないだろう。

自分の能力やスキルをお金に変える仕組みが社会にはあるはずで、そのためには、自分の能力やスキルを売り込んで、世間に認知してもらい、それに対してお金を払ってもらって、そこから収入を得る。その中には、いろんな組織が入ってくるし、自分自身をマネージメントする必要もある。そういう社会の仕組みを理解する必要がある。

また例えば、英語を使った仕事がしたい、という人がいたとする。留学して英語力をつけた限りは、そう考えるのは当然のことだろう。でも、英語を使った仕事は、社会のどんなところで求められているのか、を知ることがまず大切だ。つまり、社会の仕組みのなかで、英語のコミュニケーションスキルを持った人がどんな場所で活躍できるのかを知る必要がある。

英語を使った仕事と言う場合には、日本語と英語の両方が出来る能力を生かすという場合と、完全に英語だけで仕事をするという場合があって、後者だと、単に海外で仕事をする、という意味になることが多い。その場合は、周囲は当然英語のネイティブばかりだから、英語が出来ること自体がアドバンテージにはならないし、英語以外の能力やスキルが別に求められる。だから、「留学したから英語で仕事」というだけでは、その場所は無限にはない。留学した経験と英語が出来るという能力。それを社会のなかでどのように使って、どこでどのように仕事としていくのか。それも社会の仕組みがわかっていないと、進む道が見えない。

また、ニュージーランドの大学や専門学校に行って、大学を卒業した後は、ニュージーランドで働くことを希望している人がいたとする。現在のニュージーランドの移民法では、一定のレベル以上の資格をニュージーランドの大学や専門学校で取得した場合は、卒業後に1年間のワークビザを申請でき、その1年間の間にジョブオファーをもらえれば、さらに2年間の就労ビザを申請できるので、永住権取得も遠い話ではなくなる。

ただ、高等資格取得、ワークビザ、永住権の流れの中で考えなければならないのは、ビザは個人に対してニュージーランドの国が出すものだ、ということだ。そしてニュージーランド国は、ニュージーランドの国にとってプラスになる人材にビザを出したいと考えている。ドライな言い方をすれば、いろんな意味でニュージーランドのために働いてくれる人のためだけにビザを出す。ビザの取得は個人的なもののように考えている人もいるけれど、国が出すものである以上、全く社会的なものだ。そのビザの取得を目指すのであれば、ニュージーランドの社会の仕組みを理解することが大切だろう。

ニュージーランドが国としてビザを出すような人材とはどのような人材か。どんな能力がニュージーランドで求められているのか。どうすればその人材としてニュージーランドで仕事が出来るのか。その仕事をビザに結びつけるためには何が必要か。それがわかるためには、ニュージーランドの社会の仕組みを理解する必要があるだろう。

自分の能力やスキルを社会の中で発揮して収入を得る。自分の能力やスキル使う場所を社会の中で探す。自分の持っているナショナリティ以外の国で、その国のビザを取得して暮らす。将来の進路を考える場合には同時に、自分個人が持っているものを社会にどのように関係付けていくのか、を考えなければならない。その時に、社会の仕組みを理解していると、自分と社会の関係付けが明確に具体的に考えられるようになるだろう。

そして、社会の仕組みを理解するためには、政治や経済、歴史や言語といった基本的な知識を持っている必要がある。極端に言えば、自分個人と社会を関係付けるために、学校で勉強をしているのだ。

高校留学生に限らず、自分の能力やスキルを社会でどのように発揮するか、今、考えている人は、社会の仕組みを理解するところから始めてみてもいいかもしれない。