両者を分けるもの
スポーツでも勉強でも、何でもそうだけれど、毎日のトレーニングや勉強を、一生懸命取り組む人もいれば、少し手を抜く人もいる。
留学生達を見ていても、いったい何が両者を分けているのだろうといつも思う。
ラグビー留学生の中でも、ウエイトやフィットネストレーニングで、例えば、腕立て伏せを一回一回きちんと腕を曲げて足を伸ばしてやる人と、言われた回数だけこなせばいいというような人がいる。勉強でも、例えば、英語の語彙力を増やすために、出てきた単語をその場で全て必死で覚えようとする人もいれば、後でまとめてテスト前にやればいいと考える人もいる。
両者を分けるものは、一つは、少しでも体を大きくしたいとか、少しでも語彙力を増やしたいとか、そういった強い気持ちがあるかどうかだろう。この腕立て伏せをやれば、腕の力がついて、ボールを早く投げられるようになる。この単語を一つ覚えれば、英語でもっとスムーズにコミュニケーションが取れるようになる。そういう結果に対する強い気持ちが、小さな一つ一つのトレーニングや勉強への取り組み方を変えているのだろう。言い換えれば、「何となく受身でその場にいる」のではなくて、「自分自身を向上させるために能動的に環境に働きかけている」のだ。
もう一つは以前にも書いたかもしれないけれど、何のために誰のためにそれをやっているのかを考えているかどうか、なのだと思う。何のために誰のためにトレーニングをするのか、何のために誰のために勉強をするのか。そして、やっている最中にそれをしっかりと考えながら取り組んでいるのかどうか。そこが、一生懸命やる人と手を抜く人を分けているのだと思う。
自分の目標があって、自分のやりたいことがあって、自分のやるべきことがあって、それらができる環境やチャンスが目の前にあるのなら、その環境やチャンスに自分から持てる力を全て出して働きかけることが大切なのだと思う。
キックオフNZのSNS