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Daniel Carter (ダニエル・カーター)という人をご存知だろうか。ニュージーランドで暮らしている人なら、ほとんどの人は顔と名前が一致するだろうし、ニュージーランド以外の国の人でも、ラグビーファンなら誰もが知っている名前だ。

ダニエル・カーター氏は、ラグビーのニュージーランド代表チーム、オールブラックスの選手で、日本でいうとスタンドオフ、ニュージーランドでいうと first-five eighth (fly-half)というポジションでプレーをしている。first-five eighth のポジションは、ものすごく簡単に言えば、ボールを蹴るポジションなので、ダニエル・カーター選手はつまり、チームで一番キックがうまい選手だ。その上オールブラックスは世界一のチームで、彼自身もIRBの年間最優秀選手に選ばれたりもしているので、彼は世界一キックがうまいラグビー選手と言ってもいいだろう。彼のことを「天才」と表現する人もいる。

先日、ダニエル・カーター選手が出場するラグビーの試合をテレビで見ていた。試合開始前の練習風景が映っていたのだけれど、カーター選手は、ボールを胸の前で両手でしっかりと持って、その手を離してボールを落とし、自分の足にきちんと当てる、という練習をしていた。これは、小学生が初めてボールを蹴る時にも行うような、基本中の基本の動作だ。その基本練習を世界一の天才が試合前にやっているのを見て、「天才と言われる選手でも、試合前にものすごく基本的な動作を確認するのだ」と少し感動した。

ラグビーでなくても、またスポーツでなくても、何かのスキルを人前で発揮するような大切な舞台の直前は、その舞台で発揮する最高レベルのスキルを練習することも多いだろう。スポーツならサインプレーなど試合の動きを考えた練習、楽器なら一番間違えやすい部分の繰り返し、仕事のプレゼンなら最も重要な部分、などを直前にチェックする。でも、天才first-five eighth のダニエル・カーターは、試合直前に最も基本的な動作を確認していた。

ひょっとしたら、たまたまだったのかもしれないし、深く考えていない動作だったのかもしれない。でも、試合直前に基本動作を集中して確認していた天才ラグビー選手を見たときに、やはり基本をきちんと何度も何度も確認して身につけることが、世界一になるには必要で大切なことなのだ、と思った。