深刻な脆弱性

インターネットが普及してから、IT関連のニュースでよく「深刻な脆弱性」という言葉を目にする。ほとんどの場合は、深刻な脆弱性が見つかってそれに対処しました、という事後報告のようなニュースだが、自分で対処してくださいなどというものもあるようだ。

自分が毎日使っているOSやブラウザに関することであっても、すでに対処しました、というのであれば安心だ、と一瞬は思ってしまう。でも、対処するまでの間は、「深刻な脆弱性」を持つOSやブラウザを平気で使い続けていたと思うと、ちょっと怖い。「脆弱」を辞書で引いてみると「身体・器物・組織などが、もろくよわいこと」と出てくる。しかもそれが深刻なのだから、ものすごくもろくて弱い、ということだろう。それが「深刻な脆弱性」だ。

もとはおそらく「Critical Vulnerabilities」を日本語に訳したのだろうから、日本語のイメージから受けるほど、深刻でも脆弱でも無いのかもしれない。でも、また近いうちに、自分が使っているOSやブラウザに関して「深刻な脆弱性」に対処しました、というニュースが流れるのならば、今使っているものは、「深刻な脆弱性」つまり、ものすごくもろくて弱い部分を持っているに違いない、と思ってしまう。

そう考えると、やはりちょっと怖い。

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