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ニュージーランドでも、仕事で初対面の方とは名刺の交換をすることが多い。

でもたまに、「あっ、今、名刺持っていないんだ。」と言われることもある。そんなときは「別になくてもいいよ」と答える。先日もそんなことがあってふと考えた。その方とは初めて会う前に何度かEmail でやり取りをすでにしていたので、名刺に書かれてある情報、例えば、名前、会社名、住所、所属、電話番号、Emailアドレスなどは、すでにいただいたEmail の中の署名でこちらは知っていた。その方に初めて会ったときに、「今、名刺持ってないんだ」と言われたのだが、そこでさらに紙の名刺をいただく必要を全く感じなかったのだ。

まだインターネットが普及する前は、初対面の方とはそれまでには電話でしかコンタクトをしていないということがほとんどだっただろう。また、個人情報をデータで管理するという習慣もなかっただろうから、初めて会った方と名刺交換をすることが、双方にとってとても役に立った。でも今は、会う前にEmail で名刺に書かれてある情報はすでに交換済みだ。その上でさらに印刷物として、つまりデジタル化されていない情報を交換する必要があるのだろうか、と思った。

「何を言っているのだ。社会人として、初対面の人と名刺を交換する、という行為自体に意味があるのだ」とおっしゃる方もいるだろう。確かに、特に日本では、名刺交換という行為、ある意味儀式が、その後のビジネスで重要なこともあるだろう。

でも、紙の名刺でいただく情報は、ほとんどの場合すでにEmail などのやり取りで直接いただいている情報で、それをわざわざ紙の媒体で交換するというのは、少なくとも合理的ではない。つまり、形式上のやり取りだ。その上、いただいた名刺を写真に撮ったりスキャンしたりして、データとして保存している方も今は多いだろう。

そうであるならば、わざわざ紙の名刺を交換することは、行為そのものに意味がある、つまり儀式としての名刺交換以外には、どんな意味があるのだろうか。

ここまで書いて、ひょっとしたらすでに日本では、初対面の方を目の前にして、「初めまして、○○と申します。今携帯電話で私の名刺データをお送りしました。よろしくお願いいたします。」と名刺の「データ」交換をしている方もいらっしゃるのだろうかと思ったのだが、実際にはどうなのだろう。