前例がないからは理由にならない

日本に比べるとニュージーランドは、何でもフレキシブルな対応だ。

たとえ今まで例がなくても、ルールがあっても、その時の状況で対応してくれることも多い。

例えば、高校留学生が登校初日にまだ制服を購入していなくても、「じゃあ、制服を買うまでは私服でもいいよ」と言ってくれる学校も多いし、日本から家族が来る時には「学校を休んで一緒に観光してくればいいよ」と休みを認めてくれることもある。

また、学校から行く旅行などで費用を払うことが難しければ、「まず旅行に行ってから、後で分割で払えばいいよ」と配慮してくれることもあるし、授業中に携帯電話を使ってはいけないルールになっていても、「留学生が単語の意味や授業に関係のあることを調べる場合は使ってもいいです」と許可してくれることもある。

前例がないから、とか、ルールはルールだから、とか、他の人がやってないから、などという理由で、絶対に認められないことが少ないように感じる。

もちろん、安全や健康に関することや、システム上不可能なこと、あるいは、状況を考えても無理なこともあるだろうし、人によって対応が異なるので不平等だと感じる人もいるに違いない。

それでも、状況を見てできるだけ何とか対応しようという姿勢を感じることが、ニュージーランドでは多い。

前例がないとか、ルールだからとか、誰もやってないから、というのは、対応しない場合の理由としてはとても簡単に使えるし、納得できる部分もある。でも、状況に応じて対応できるのであれば、前例やルールよりも目の前の人のことを考えることで、多くの人がHappyになるだろう。

そんな対応をするためには、普段から前例やルールはもちろん頭に入れながら、状況に応じて自分で考えて判断する習慣をつけておく必要がある。

おそらくニュージーランドの人達は、いろんな状況で自分で考えて判断しようという姿勢が身についているのだと思う。

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