ヴァーチャルリアリティと教育
ヴァーチャルリアリティという言葉は、かなり以前からあったけれど、今また話題になっているようだ。
先日は、フェイスブックが、ヴァーチャルリアリティ(VR)を使ったソーシャルサービスを開発する、ソーシャルVRチームを設立した、というニュースがあったし、また、ソニーが、「プレイステーションVR」を今年の10月に発売すると昨日報道された。
VRを使うためには、ヘッドマウントディスプレイという機器を頭や顔のあたりに装着する。例えば、ソニーのプレイステーションVRは、「没入型」と呼ばれるタイプで、完全に両目を覆ってるので、ヴァーチャルな世界以外は目に入らない。まさに、その世界に没入できるのだろう。
これからは○○の時代だ、と言われながら時代が来なかったものもたくさんあるので、VRがこれからどんどん世の中に浸透してくるのかどうか、わからない。でも、条件が整って、世間が受けれれば、SNSやゲーム以外でも、多くの人達が今までとは違う世界を体験できるようになるかもしれない。
VRは、例えば、教育にも使えるだろう。児童や生徒、学生は家にいて、オンラインでつながったVRの中で、みんなと一緒に授業を受けることもできるのではないか。先生も学校に来る必要はない。
「今の学校教育からすると、違和感がある」と感じる方もいるかもしれないけれど、不登校の人達も参加できるだろうし、住んでいる場所に関わらず自分に合った授業を受けることもできる。また、午前中はAという学校のBという授業を受けて、午後は別の学校の違う授業を受けるということもできるだろう。そうなれば、通学時間、通学距離の問題も無くなるし、コミュニケーションが苦手な人も気軽に授業を受けることができる。もちろん、毎日VRの授業ではなくてもいいし、選択科目の一つとして設置してもいい。
そう考えると、日本にいながらニュージーランドのポリテクや大学の授業を受講することもできるようになるかもしれないし、アカデミックな内容だけではなく、スポーツのレッスンも受けられるようになるかもしれない。
そこまで行くと、教育の意味が今とは大きく違ってくるし、留学に関しても、「自宅で留学」という一見矛盾したことが、現実になるかもしれない。
5年後10年後には、日本でヘッドマウントディスプレイをつけてニュージーランドの大学の授業に参加している人が、ひょっとしたらいるのかもしれない。
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