「こうしなければいけない」ということはない
新しく留学をスタートさせた高校留学生達は、期待に胸を膨らませながらも、目の前の新しい出来事に戸惑いながら生活を送る。
中学校まで日本で教育を受けた留学生達の多くは、そんな戸惑いの中で「一体何が正しい行動なのだろうか?」と考える傾向が強い。逆に言えば、「こんなことをして、間違っていると怒られはしないだろうか」といつも考えて行動している。
でも、ニュージーランドでは、日本の学校ほど「正しい行動」が求められることは少ないように思う。また、何が「正しい行動」なのかが決まっていないことも多い。
現地の学生達や2年目、3年目の留学生達は、学校が決めた「正しい行動」を理解してそれに沿って行動するのではなく、周囲の状況を考えて、その時その時にどうすればいいのかを、自分で考えて行動する。
そういった環境では、ある先生には「それでいい」と言われるけれど、別の先生からは「もっと別の行動があるはずだ」と言われることもある。また、現地の学生や留学生の先輩にどうすればいいのかを聞いても、みんな違ったことを言う、ということにもなる。
ニュージーランドの学校では、日本の学校で行動の基準になっているような正解などない、ということだ。自分の行動は自分で考えて自分で決める。そうして、時には叱られたりもするだろうし、結果がうまくいかないこともあるけれど、その時にまた考えて、別の行動を起こせばいい。
ニュージーランドの学校教育の基本は、全体がそんなふうに流れて行っているように思う。
だから、留学生は、「みんな必ずこうしなければならない」ということが学校全体で決められている、という考えは捨てて、その場、その時ごとに、自分で考えて、判断して、行動するという態度を身に付ける必要があるだろう。
それでうまくいかなくてもいい。そこからまた考えればいいのだから。
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