NZの高校ラグビー全国トップ4決定
ご存じの方もいらっしゃると思うけれど、もうすぐラグビーのワールドカップがイングランドで開催される。
開会式と第一戦が現地時間の9月18日金曜日に行われるので、もう後2週間と少しだ。ラグビー王国ニュージーランドでは、ワールドカップに出場するオールブラックスの選手達の名前も発表され、テレビやニュースでもかなりの盛り上がりを見せ始めている。
そして、ワールドカップだけではなく、ニュージーランドの高校の全国一位を決める大会も終盤を迎え、盛り上がっている。
ニュージーランドの高校のラグビーは、強豪高校になると、U13、U14、U15などの年齢別のチームがそれぞれ複数チーム、そして、16歳以上の年齢では1stXV(一軍)から多いところでは4軍、5軍までのチームも編成され、一つの高校に20チーム以上が編成されることもある。そしてそれぞれのチームが必ず大会に出場できるのだから、シーズン中の週末の高校ラグビーの全国での一日の試合数がどれくらいのものになるのか、想像できると思う。
そして最も注目されるのが、男子高校の1stXV(一軍)の全国一位を決める大会だ。
ニュージーランドでは、スーパーラグビーという、現在では南半球の3国が参加するプロチームの大会に各地域からチームが参加しているけれど、ニュージーランドには5チームある。オークランドを中心とするブルーズ、ハミルトンを本拠地とするチーフス、首都ウエリントンを中心とするハリケーンズ、クライストチャーチのクルセーダーズ、そして、オタゴ地域のハイランダーズだ。
ニュージーランドの高校の全国大会では、この5つの地域の代表を決める。そして、クルセーダーズとハイランダーズ地域の2校で決勝戦を行い、南島の代表を決める。従って、北島3チーム、南島1チームの4チームが、ナショナル・トップ4として、全国大会のセミファイナルに駒を進める。
先週の土曜日、チーフス、ハリケーンズ、そして南島の代表を決める試合が各地で行われ、ブルーズ地域の高校を加えて、今年のナショナル・トップ4の高校が決定した。
ブルーズ地域からは、St. Kentigern College、チーフス地域からは、Rotorua Boys' High School、ハリケーンズ地域からは、昨年の優勝高校Scots College、そして南島は、クルセーダーズ地域優勝のSt Bede's Collegeを破ったOtago Boys' High Schoolが、全国のトップ4に進出した。
このレベルになると、高校生といっても身体も大きいし、プロとして通用するくらいの選手もいる。また、将来はオールブラックスに選ばれる選手もいるかもしれないし、オリンピック競技でもあるラグビーセブンズでオリンピックに出場する選手も出てくるかもしれない。いずれにしても、高校生として世界でもトップレベルの選手がたくさんいる。
ナショナルトップ4の試合は、今週金曜日、9月4日にロトルアボーイズハイスクールで行われる。全国優勝した高校は、来年ゴールデンウィーク期間中に日本で行われる、サニックスユース大会に出場する権利を得る。
チーフス地域の決勝戦、ロトルアボーイズハイスクール対ニュープリマスボーイズハイスクールの動画。
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