英語力の伸び方

ほとんどの長期高校留学生は、英語ができない状態で留学を始める。

以前にもこのブログでも書いたけれど、弊社の長期高校留学生は、日本の中学生や小学生の年齢から、3年間から5年間の高校留学をするので、留学当初は英語ができないのは当たり前だ。

だから、最初の3ヶ月間くらいはとても大変だ。でも、ほとんどの留学生は3ヶ月くらい経った頃には先生や友達がしゃべることがだんだん理解できるようになってくる。

英語には大まかに分けると、聞く、話す、読む、書くの4つの技能があるけれど、まず留学の最初の3ヶ月間では聞く力が主に伸びる。なぜなら、留学最初の3ヶ月間では、英語を聞く機会、時間が最も長いからだ。ステイ先でも、授業中も、現地の友達といるときにも、文字通りシャワーのように英語を浴びる。そうしているうちに、だんだん聞けるようになってくる。

聞けるようになってくると、今度は自分でまねをして話すことができるようになる。だから、一年間程度の留学生活を経験した人の多くは、ニュージーランドの先生や友達とある程度の会話はできるようになっている。ただし、日本から来た留学生といつも一緒にいて、ずっと日本語で会話をしているような学生は、一年経ってもなかなか英語力は伸びない。

長期の高校留学は、現地の学校に現地の学生と一緒に通学することが基本だ。そして、現地の学生と同じ教室で同じ授業を受ける。日本の高校の授業を思い出してもわかるけれど、授業中は先生の話を聞く以外に、教科書を読んだり、ノートを書いたりすることも多いし、課題やテストは基本的に書く作業だ。

ニュージーランドの高校では日本よりは双方向のコミュニケーションが多い授業が行われるけれど、英語、数学、理科、などのアカデミックな科目は、日本と同じように課題やテストでは書くことが求められる。そして書いたものが評価の対象となる。

だから、先生や友達と会話をする力だけではなく、長期留学生は、書く力もきちんと伸ばす必要がある。特に、高校留学後にニュージーランドや英語圏の大学や専門学校に進学を希望している人は、英語で書く力を、現地高校生と同じレベルまで上げなければならない。

だからといって、留学前に日本にいる間に書く力をどんどん伸ばす必要があるかと言えば、そうとも言えない。日本で勉強してもある程度は伸びるけれど、英語力は留学をスタートさせてからのほうが、ものすごく伸びる。

もし留学前に日本で英語力をつけてくる余裕があるなら、まずは聞く力を伸ばしてくるのがいいと思う。なぜなら、留学初日から必要なのは読み書きよりも聞く力だからだ。

まずは聞く力を伸ばし、留学生活に慣れてきたら書く力を伸ばしていく。留学をスタートさせる年齢や留学期間、それぞれの留学生のもともとの英語力や留学の目的などにもよるけれど、英語での生活、英語での授業について行ける力をつけるために、計画的に英語力を伸ばしてくことも必要だろう。

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