バイリンガルは脳が違う?

弊社の中学高校留学生の中には、12歳から長期の留学を始める人もいるし、日本の中学3年生の3学期から3年間の留学をする人も多い。

留学スタート時点の英語力にもよるけれど、例えば日本では英語の成績が5段階の2だったという人でも、留学をして3ヶ月くらい経つと、友達が話すことが少し聞けるようになってくる。そしてさらに3ヶ月くらい経つと、友達と英語で会話ができるようになってきて、1学年間の留学を終える頃には、現地の高校の授業はおおよそ理解でき、友達や先生との英語でのコミュニケーションはほとんど支障がないくらいになる。

ただ、読み書きのスキルは、自分で机に向かって勉強をしないとなかなか伸びないから、留学2年目以降は、聞く話すの力をブラッシュアップさせながら、読み書きの力をつけていくことになる。

そして、3年間以上の留学生活を18歳で終える頃には、きちんと勉強をしている留学生なら、ニュージーランドの大学に進学ができる程度の英語力を身に付けることができる。

TED-Ed で「バイリンガルの脳が持つ利点―ミーア・ナカムッリ」を見た。

それによると、「複数の言語を知っていることが脳を健康な状態に保ち、複雑かつ活発に働かせておくうえで役立つ」という。

各言語をどう獲得したかによって、3つのタイプに分けられる。

「複合型バイリンガル」は、ものごころついた頃には2つの言語に触れる環境にあり、2つの言語コードを1つの概念体系のもとに同時に発達させるタイプ。

「等位型バイリンガル」は、10代の頃から2つの言語に触れる環境で生活を始め、2つの概念体系を使っているタイプ。

「従属型バイリンガル」は、第二言語を第一言語を通じて学んでいるタイプ。

どのタイプも十分に言語を習得できる。けれど、「臨海期仮説」というのがあって、子どもが言語をより簡単に学べるのは、「発達途上の脳には言語獲得にあたって左右両半球を使えるほどの可逆性があるから」だとのことだ。

成人の場合は通常言語機能は片方の半球(左脳)が優位だから、どうしても左脳を中心に使って言語を習得するのに対して、子どもは両半球を使う、ということだろう。

簡単に言うと、大人よりも子どものほうが頭全体が柔らかい。

子どもは脳の左右両半球を使って言語を習得するから、「(右脳が優位な)社会や情緒の文脈まで含めてより全体的に把握できる可能性がある」そうだ。

つまり、子どもは、ある言語を習得しながら社会や情緒にその言語を絡めていくことができるのだろう。日本語を第一言語とする子どもが英語を習得すれば、英語で怒るとか英語で悲しみを感じる、ということができるようになる。まさに、第一言語を学ぶのと同じ習得の仕方だ。

また、マルチリンガルの脳の顕著な利点として、「生涯にわたって(脳が)高度に鍛えられるので、アルツハイマーや認知症などの発症が遅れる」という研究もあるようだ。

この動画によると、バイリンガルは認知的に大きな利点であると言える。ただ、「バイリンガルが必ずしも頭がいいということではない」とも言ってるのは、私を見ていただければ一目瞭然だろう。

いろんな研究があって、諸説いろいろだろう。けれど、少なくとも十代のうちにしっかりと英語を身に付けることで、スキルとしての英語力だけではなく、脳にも大きなプラスの影響を与える可能性もあるだろう。

そう考えると、留学は大学に行ってからで十分だ、というのは、少し遅いのかもしれない。

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