帰りは大変
昨日、ロトルアからオークランドまでの長距離バスの中で、きれいな虹が見えたことをこのブログで書いた。行きのバスはとても快適だった。
そしてオークランドで2日間仕事をして、ロトルアに戻ってくるバスに乗った。夕方出発のバスだったけれど、まだ5時にはなっていなかった。でも、スカイタワーにあるバス停から発車してすぐに、渋滞につかまった。市内から南に向かうハイウェイ。たくさんの乗用車がのろりのろりと走っていた。
出発して30分、まだオークランド市内だった。渋滞をやっと抜けた頃には、誰が見ても1時間は遅れていた。ハミルトンに到着する少し前に、バスの運転手さんが突然短いアナウンスをした。
「このバスは予定よりも遅れてハミルトンに到着します。タウランガ行きのバスに乗り換える方は、○時○分発に乗ってください。そのままロトルアに行かれる方は、10分間だけしか停車していないので、必ず発車時刻にはバスに戻っていてください。」
乗客のほとんどはイヤホンで音楽を聴いていたり、腕を組んで寝ていたりしたので、運転手さんが何をアナウンスしたのかわからない人も多かったに違いない。でも、誰も運転手に「もう一度言ってください」と言う人もいなかったし、ましてや「どうなってるんだ!」と詰め寄る人もいなかった。
「渋滞だったんだから仕方ない」と、どうしようもないことを淡々と受け入れる雰囲気を乗客から感じた。
結局ロトルア到着は1時間ほど遅れたけれど、降りるときには「ありがとう!」と運転手さんに笑顔で挨拶をする人がほとんどだった。
「バスが遅れてる?まあしょうがないね。のんびりいこう。」というこんな雰囲気が、ニュージーランドのいいところだと思う。
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