徹底した貧乏生活を経験すると
お金はあるに越したことはない。
できれば、生まれてから死ぬまで、一生お金に困らない生活が出来れば、一番いいだろう。
でも多くの人はそういうわけにはいかない。 いつでも好きなときにいくらでもお金が使える生活をしている人は、それほど多くはないだろう。
いつでも好きなときに好きなだけ好きなものにお金を使える人生ではないのなら、 お金の使い方を、できれば若い時に身につけておく必要がある。
だったら一度、若い時に、徹底した貧乏生活、節約生活を、1年ぐらい経験してみるのもいいのではないだろうか。
一日に、一週間に、一年に使えるお金の限度を決めて、その範囲内で生活をしてみる。 たまには予期せぬ出費もあるだろうけれど、そんなときでも誰かに借りたりせずに、自分が決めた範囲内でお金をやりくりする。
そうすることでお金の大切さもわかるだろうし、結局収入と支出のバランスをとることが大切だということも経験でわかるだろう。 あるいは少額でも何かに投資をして、お金を増やす方法も、身につけることができるかもしれない。
そしてしばらくして自分でお金をさらに稼げるようになった時には、貧乏だった生活を振り返って、経済的に楽になったと感じることができるだろう。また、自分が経験した、その貧乏生活、節約生活を、自分の知恵と経験で乗り切ったという自信があれば、それから先、何があってもなんとかなるだろうと、思えるかもしれない。
お金でも何でもそうだけど、その時に不足しているという不安もさることながら、将来不足するかもしれないという不安も、 精神的にきつい。
でも徹底した貧乏生活、節約生活を経験している人ならば、将来どんなことがおこっても、自分は生きていけるという自信を、その経験から得ることができる。
なんでもそうかもしれないけれど、満ち足りている状況よりも、不足している状況のほうが、いろんな経験ができるし、そこからたくさんのことを学んで成長することができると思う。
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