一生に一度の経験って
UenoT「一生に一度は経験してみたい」ということが誰にもあるだろう。
2011年にニュージーランドでラグビーワールドカップが開催された時のボランティアの募集でも、Life time experience という言葉が使われていた。海外旅行など普段行かない場所に行ったり、数少ないイベントに参加したり、手軽にできないアクティビティをやったり、いつもの生活の中では手に入れられないようなものを手に入れたり。そして、留学や海外移住も、一生に一度は経験してみたい人もいるだろう。
確かに、４年に一度のワールドカップが自国開催になることは一生に一度あるかないかだろうし、海外旅行も年に何度も違う場所に行けるわけではない。普段暮らしている場所と普段の生活を考えると参加できるイベントやアクティビティも限られてくるし、留学や海外移住はまさに人生で何度もできるものではないだろう。
でも考えてみると、一生自体が一度なのだから、生きている間の経験すべては一生に一度しかないとも言える。
今朝起きてふと窓の外を見た時の景色、今日の学校や職場への通学や通勤、家族や友人との食事や会話、観た映画や読んだ本。毎日毎日同じことをしているように思うけれど、昨日と今日は時間も違うし、その内容もおそらく毎日少しずつ違う。そして見ているものや感じているものも違うだろう。
だったら、そんなこともすべて一生に一度の経験だ。
だって、今日も、この瞬間も、もう二度とやってこないのだから。
海外旅行やイベントや、アクティビティや大きな買い物が、一生に一度の経験なら、今日その時、窓の外を見ることや、通学や通勤、親しい人との会話や映画や読書も、同じように二度とない経験なのだ。
一生に一度しかできない、今日一日のすべての経験を、わくわくしながら生きてみるのもいいかもしれない。
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