はい論破、それで終わり、でいいのか?
最近日本のネットを見ていると、論争が起きた時に、小気味よく相手をやっつけて終わりとか、 徹底的に相手を論破して終わりとか、内容はどうであれ、論破した方が勝ちという傾向も一部ではあるように思う。
もちろん、ひとり一人考え方が違うし、意見も違うし、立場も違うので、論争になることもあるだろうし、平行線のまま話が続いてしまうこともあるだろう。
でも、それぞれが違う意見を戦わせながらも、 最終的には建設的なやり取りになり、一人では導き出せなかったような結論が出てくる、そういうやりとりも中にはある。
だから、ネットでは建設的な議論ができないとか、Face to Face でないとどうしても相手をやっつけて論破してしまうことにならざるを得ないなどというのは、正しい見方ではないだろう。ネットという環境が悪いのではなく、ネットを使う側の問題なのだ。
もうそろそろ、誰かを言葉で痛めつけたり、こき下ろしたり、ねじ伏せたり、正しいものと間違っているものを不必要に明らかにするだけで終わったり、勝った人と負けた人を特定するまで続けたり、そんなことをしなくてもいいのではないか。
そもそも議論や話し合いに勝ち負けなどないだろうし、どちらかが必ず正しくてどちらかが必ず間違っている、ということもないだろう。
もっと言えば、人間誰もが間違うし、 誰もが未熟だし、 誰もが知らないこともたくさんある。そういうことを分かって、受け入れた上で、ネット上でいろんな意見を出し合うように努めるのがいいのではないだろうか。
三人寄れば文殊の知恵ではないけれど、せっかくネットがあるのだから、いろんな人がいろんな意見をいうことで新しい何かが生まれたり、いろんな人が 気づけなかったことに気づいたり、そういうツールとしてネットを使っていく時代なのだと思う。
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