子どもは子どもの人生を生きている
親としては、子どもの成長はとても楽しみだ。
親はいつも、「こんな子どもに育ってほしい」と自分の希望を持っている。
勉強ができる子になってほしい。スポーツができる子になってほしい。何か一つ人よりも秀でたものを持つ子になってほしい。人に対して優しい子になってほしい。友達がたくさんいる子になってほしい。など、いろんな望みを考える。
そして、子どもがそんな親の希望通りに育っていると、とても安心する。
でも、それでいいのだろうか?親が望むような子どもに育っていいることはいいことなのだろうか?
勉強ができる子になってほしいと望んだ子どもが勉強ができるようになる。スポーツができる子になってほしいと望んだ子どもがスポーツができるようになる。
でも親は、それでは満足しないだろう。小学校で成績優秀だったら、「中学校でも」と望む。中学校でスポーツができたなら、「高校でも」と考える。
子どもに対する望みはつきることがない。
そしてある年齢になって、親が望むような子どもではなくなってきたら、「なぜできないのか」と落胆する。そして時には子どもを責める。
「小学校の時はあれだけ勉強ができたのに」「中学校ではスポーツは誰にも負けなかったのに」と言う。
でも、親が望むような子どもでなくても、それでいいのではないか。
今、その子どもは何かできることがあるだろうし、興味があることもあるだろう。
それは親が望んでいないことかもしれないし、親が興味さえないものかもしれない。でも、子どもが好きでやっていることがあったり、得意なことがあれば、それが親が望むものでなくても、興味さえないものであっても、それでいいのではないか。
だいたい、親が望んでいる通りに子どもが成長することなどありえない。子どもは子どもの時代に生きているし、子どもは子どもの社会に生きているし、子どもは子どもの人生を生きているのだから。親とは全く違う人間で全く違う人生なのだから。
親が望むような子どもであればあるほど、「もっとこうしてほしい」「もっとこうなってほしい」と親は望む。でもその通りに子どもは成長しないし、それでいいのだと思う。
子どもは子ども自身の人生を生きているのだから。
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