4を4つ使って1から10を作る

先日、ロトルアのYear 9 の数学の授業時間に、面白い課題をやっていた。

「4」という数字を4つだけ使って、1~10までのそれぞれの数字が答えとなる数式を、グループに分かれて作る、というものだ。

例えば、1が答えになる数式は、

44÷44=1

でもいい。

2を求めるなら、

4÷4+4÷4=2

でいい。

44÷4ー4なら7だし、

4×4-4-4=8だ。

もっと他にもあるだろう。

3人から4人程度のグループになって、制限時間内にできるだけ多くの式を考える。

面白いのは、最後に先生と生徒が一緒に答え合わせをしたとき、それぞれのグループでどんなことを話合いながら、どんな考え方をして、どんな答えがでたのか、にフォーカスをあてて、どのチームが一番たくさん正解を得たかは、あまり問われなかったことだ。

時間内でのグループ同士の競争という形は一応取っているけれど、それぞれのグループやそれぞれのメンバーが、この課題に取り組むときに何を考え、何を導き、何を学んだのか、を重要視して、どこのチームが勝ったかは、ほとんどフォーカスされない。

学校の授業でも、スポーツでも、課外活動でも、グループ間の競争を設定することで、生徒やメンバーが集中し熱中して取り組むことはある。でも、設定は競争でも、最後は勝敗はあまり気にせず、何を学んだかを生徒やメンバーに気づかせる。

この授業もそうだけれど、ニュージーランドの指導では、そんな考え方、教え方がよく行われているように思う。

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