Year 13 は特別

先日のこのブログ「少年から青年に」でも書いたけれど、長期の中学高校留学生をずっと見守っていると、その成長に驚く。

特に、日本の高校3年生にあたるYear 13は、もう大人の雰囲気を身にまとっている人も多い。現地の高校生もとても大人っぽく落ち着いている人もいるから、日本からの留学生達もそれを見て、日本の高校生とは違う成長の仕方をするのだろう。

数年前までは、ニュージーランドの公立高校の中には、Year 13の人達は制服の着用が義務づけられていない高校も多かった。卒業したら社会にでるのだから、服装も自分で考えて学校に着てきなさい、ということだったのだろう。

また、クライストチャーチの名門高校、セントビーズカレッジの寮などは、Year 13の学生は特別棟に滞在し、下の学年とは違うルールで生活をする。Year 13の棟にはキッチンがあって自炊もできるし、外出規則も他の学年よりも少しゆるい。

明らかに、翌年からの社会生活の準備期間としてYear 13を位置づけていることがわかる。

社会に出たときに困らないように、高校がしっかりと教育する。自分で考えて判断する力を最終的につけ、身の回りのことも自分である程度できるようにする。

そんな力を高校でつけてから卒業する。

いいシステムだと思う。

そういう意味では、Year 13は特別だ。もちろん高校生なので学校のルールには従うことが求められるけれど、その範囲内で自分で考える、そして、翌年から社会に出るという自覚をもって、他の学年とはまた少し違う行動を取る。

そんな考え方がニュージーランドの高校にはある。

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