This is a pen なんて言わない

長期中学高校留学生の多くは、ほとんど英語ができない状態で留学生活を始める。

最初の3ヶ月くらいは友達や先生とコミュニケーションがなかなかできないけれど、3ヶ月ほど経ったらだんだん聞けるようになってくる。そして半年もすれば友達と会話ができるようになってきて、1学年の留学が終わる頃には、学校の授業もほぼ理解できるようになる。

そして留学2年目からは、本格的に読み書きの力を伸ばしていき、Year 13が終わる頃には、ニュージーランドの大学やポリテクニック、専門学校での授業について行ける程度の英語力を身に付けることを目指す。

だから、留学生達はまずは英語の聞く力をつけて、その後話せるようになり、聞く話すができてから、あるいはそれと並行して読み書きの力をつけて行く。

このプロセスは、赤ん坊が最初の言語を習得する過程に似ている。日本語でも英語でも、赤ん坊がいきなり読み書きの習得から言語を学ぶことはない。まずは聞く、そして話すだ。赤ん坊は自分で聞いた言葉を繰り返すことで、言語を習得していく。

日本では、最近は小学校から英語の授業があるようだ。英語を第一言語とする先生も各学校にいらっしゃるようだから、今ではまずは聞く力を伸ばすところから始めている学校も多いだろう。

でも、私達が中学生の頃は、アルファベットを覚えたら、次は「This is a pen.」だった。そして「Is this a pen?」「Yes, it is.」になり、「He is a boy.」などが出てきた。当時はなんだかわからずに、一所懸命覚えていた。

この話をニュージーランド生まれのYear 8の娘にすると、「私はThis is a pen と言っている人を見たことがない。」と言った。「だって、わかりきっているじゃない。」と言う。

そりゃ、目の前にペンがあって、「これはペンです」と言うことはまずない。けれど私達の時代の日本では、これはペンです、と英語で何度も繰り返し言っていた。考えてみれば変だ。

やはり、言語の習得は、その言語を使う人達の中で、聞く力を伸ばすところから始めて、話す力をつけ、そして読み書きを身に付ける、という、赤ん坊と同じプロセスで進んで行くのがいいように思う。

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