バットを使った野球禁止の公園
先月、高校留学個人相談会を東京と大阪で実施した時、関西のある街で公園の前を通った。
その公園の前には、「バットを使った野球禁止」という看板があった。
最初は意味がよくわからなかった。日本では公園で野球自体が禁止されているのか、などと考えながらもう一度よく読むと、単に野球禁止ではなく、「バットを使った野球禁止」と書かれてあった。
おそらくバットを使った野球だけが禁止で、グローブをはめて野球のボールでキャッチボールをするのはきっといいのだろう。キャッチボールなら、おおよそボールをコントロールできるし、せいぜい100メートルくらいしか投げられない。
でもバットを使うと、ボールが公園を越えて遙か遠くまで飛んでしまうし、ボールがどこに飛ぶのかをコントロールできな場合も多い。だからあえて「バットを使った野球禁止」なのだと思う。
そう考えてみると、サッカーやラグビーなどは野球に比べてボールが動く範囲が限られていて、ボールの行方をコントロールできるので、公園で遊んでも問題が少ないと考えられるのではないか。
ニュージーランドではもともと野球はあまり人気がないし、子ども達が外でボールを使って身体を動かすのは、男子はラグビーが圧倒的に多い。それにニュージーランドではほとんどの街で広い天然芝のグラウンドが開放されていて、気軽にいつでもスポーツができる。
だからだろうけれど、ニュージーランドでは、公園で「○○禁止」という看板はあまり見かけない。
でも、もしニュージーランドで野球が大人気になって、みんないつでも野球で遊ぶ、ということになったら、公園で「バットを使った野球禁止」となるのだろうか。
日本の公園の看板を見て、そんなことを考えた。
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