エンジョイ・アンド・ウイン

先日、娘の小学校の歌の先生が、こう言ったそうだ。その先生は、コーラスを担当していて、学校で選抜された児童達がコーラスグループを作り、地域のコーラス大会に参加する。

「まずは歌うことを楽しむことが一番大切だ。でも、大会に出場するのなら、勝つことも大切だ。なぜなら、大会に出場して勝つことを目指して、その結果勝ったなら、それも楽しいことだからだ。」

ニュージーランドでは、スポーツの試合に臨む時などでも、コーチが選手に「エンジョイ!」と声をかけることも多い。だから、試合に勝つことではなくプレーを楽しむことに専念すればいい、と考える人もいるかもしれない。でも、せっかく試合に出場するのであれば、勝つことを目指す。なぜなら勝てばそれも楽しいことだから、と考える。

勝つことも含めてトータルとして「エンジョイ」ということなのだろう。

例えばコーラスの場合なら、歌を歌うことが好きな人が集まって、楽しみながら練習をして、大会で勝つことを目指し、大会に出場すること自体も楽しんで、そしてその結果勝てば、もっと楽しい。

だから、まずは「何でも」楽しもうというのが先にあって、コーラスでもスポーツでも、自分が参加して、練習して、大会に出て、競争があって、結果が出る。それら全てを最初から最後まで「楽しもう」という姿勢で臨む。これがエンジョイの意味なのだろう。

これをコーラスの先生は、「エンジョイ・アンド・ウイン」と言ったそうだ。

エンジョイ・アンド・ウイン。コーラスやスポーツだけではなく、勉強や仕事、留学や普段の生活にも応用できるのではないだろうか。

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