ことばが多くなってくる

長期の高校留学生はほとんど中学生の時から高校留学を始める。若い人は小学校6年生から留学をスタートする。

留学をスタートさせてすぐの頃は、ほとんどの留学生は、私達が何か質問したら、「はい」とか「そうです」とか「微妙です」などと一言返事が返ってくるだけだ。フェイスブックなどでメッセージを送っても、「了解です」「はい」などと短い返信だ。

でも、留学して1年が経ち、2年目、3年目になってくると、「ありがとうございます。今日は楽しかったです。」などと自分の感想に加えて私達へのお礼の言葉が入ってくるようになり、そのうち「学校生活はどうですか?」という私達の質問に「はい、数学の授業は文章題以外は簡単ですけど、現地学生と一緒の英語の授業は難しいです。理科はわからない単語がたくさん出てきて、先生が言っていることが理解できないこともあります。」などとしっかりとした返事が返ってくるようになる。

年齢が上がってくるということもあるけれど、例えば小学校6年生から留学した3年目の学生もしっかりと話してくれるので、年齢というよりもどちらかと言えば留学年数によるのかもしれない。

それを考えると、日本の小学生中学生の年齢の人も含めて、高校留学生達は、留学生活、学校生活、そして友達やホストファミリーとの生活の中で、いろんな経験をして、いろんなことを学び、日々成長しているのだと思う。そして、この間まで日本で小学生、中学生だった人が、大人としっかりと話をして、自分の意見や感想を言い、礼儀や作法を身に付けて、大人の仲間入りをしてくる。

十代のうちから親元を離れて、さみしい思いもしながら、異文化の中で年上の人達と一緒に過ごしている中で、日本とは違った成長の仕方をするのだろうと思う。

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