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家の中にハエが一匹迷い込んできた。

ニュージーランドはファームが多いので、羊や牛や鹿などの動物がたくさんいる。動物がたくさんいるということは、当然ハエもたくさんいる。

ただ最近は、飲食店はもちろんのこと、一般の家庭でも、ハエや蚊などの防虫スプレーを設置しているところが多く、以前ほどハエが飛び回ることはない。でも、窓には網戸もないので、窓を開けているとたまに迷い込んでくる。

迷い込んできたハエは出口を探して飛び回っていた。そして外に出ようとして窓に当たり、窓にとまってさらに出口を探していた。

こちらから見ていると、「後10センチ上の窓が開いているのに」と教えてあげたいくらいだったけれど、ハエはそんなことには気づかずに、違う方向に歩いていった。そしてまた窓とは反対の方向に飛び立って行き、また窓に戻ってきて、見当違いの方向に向かっていく。

人間とハエは大きさも違うし、見えている世界も全く違う。また、人間にとっては家の中でも、ハエにとっては中も外も違いはわからないだろう。

そう思って見ていると、ふと、人間もハエと同じようなものなのではないか、と思った。自分では必死に出口を探して動いているように思っていても、もっと大きな存在から見れば、「そっちは違うよ」という方にうろうろと動いているのかもしれない。そして見当違いの方向に飛び立って、また同じところで立ち止まって、なかなか出口を見つけられずにいるのかもしれない。