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この4月1日から、ニュージーランドの最低賃金がまた上がった。

3月までは一時間あたり14.25ドルだったのが、14.75ドルになった。今の為替レートで計算すると、一時間あたり1350円以上になる。しかもニュージーランドの場合は、オークランドからインバカーギルまで全国一律に同じ最低賃金だから、生活費が安い町でも時給1350円以上が支払われる。

日本の最低賃金に比べると、為替レートの関係もあるけれど、どの都道府県よりも高いと思う。だから、日本でアルバイトをするよりも、飛行機代をかけてでもニュージーランドの生活費が安い町に来て1年間くらい働くほうが、お金が貯まるのではないか。その上、異文化での生活も経験できるし、英語力も日本にいるよりはつくだろう。

ただ、実際には、何の資格もスキルも経験も英語力もない人がニュージーランドで仕事を見つけるのは、とても難しい。高校を卒業してすぐの年齢では、まず仕事はないだろう。でも、日本あるいはニュージーランドで大学や専門学校を出て、資格やスキルがあり、その資格やスキルに関連した職務経験が数年以上あるのなら、たとえ英語力があまりなくてもニュージーランドで仕事を見つけることができるかもしれない。

もちろん、コミュニケーションが必須でかつ高いスキルと長い経験が求められる職種は難しいだろうけれど、IT関係や技術職なら、ある程度の英語力があれば採用される可能性もある。また、逆にピッキングなどの季節労働なら、スキルも経験もなくても一定期間は仕事を見つけることができるだろう。

今はオークランドは不動産価格の高騰で、賃貸物件もどんどん上がっているし、通勤にバスや車が必要なので、いくら時給が1350円以上でも支出に見合うだけの収入が得られるかどうかはわからない。でも、ロトルアやタウランガなど、賃貸物件も比較的安く、通勤にも費用がかからない町で暮らせば、日本よりもいろんな意味で余裕がある生活ができるだろう。

そしておそらくこれからもしばらくは、最低賃金は上がっていくだろう。来年には一時間15ドルを超えるだろうし、数年後には20ドルに迫るかもしれない。

ニュージーランドの小さな町で、時給1350円をもらいながら、一年くらい日本と違う生活をするのもいいかもしれない。