留学生活で自信をつけるためには
留学生を見ていると、留学をスタートさせてからどんどん自信をつけて表情や雰囲気、そして行動が変わっていく学生もいるし、逆になかなか自信をつけることができない学生もいる。早く自信をつければそれで良い、というわけではないので、それぞれの留学生がそれぞれのペースで進んでいけばいいと思う。
以前にもこのブログでも書いたかもしれないけれど、自信には二種類あって、一つは、現時点での周囲の人と比べることで感じる「相対的な」自信、もう一つは、過去の自分と比べることで感じる、自分の中での「絶対的な」自信だ。
例えば、学業やスポーツの成績で、他の学生に勝ったときには自信をつけ、負けてたときには自信を失う。これは相対的な自信だ。一方、自分が過去からずっとやってきたこと自体が認められたり成果が出た時には自信をつけ、認められなかったり成果が出なかったときには自信を失う。これは絶対的な自信だ。
そして、実際に高校留学生達がつけている自信は、「絶対的な自信」だと思う。
日本からニュージーランドにやってきて留学生活を送っていると、最初は現地学生とどうしても自分を比較して、「まだまだ英語ができない」とか「スポーツのスキルが追いつかない」などと考え、自信を失うことがある。でも、留学生活の一日一日を大切にして、目標を定め、やるべきことをきちんとやっている留学生は、自分自身が成長し、時間が経てばそれを自覚することができる。そしてそれが認められたり成果が出たりして、「絶対的な自信」を身に付けていく。
自信をつけることを考えれば、他の学生と比較することはない。絶対的な自信を身に付けるためには、過去に自分が何をどれくらいやってきたのか、が大切になるからだ。もっと言えば、将来、絶対的な自信がつくかどうかは、今日から将来までの間に何をどれくらいやるのか、で決まる。つまり、今日、今、何をするのか、何をしているのか、が自信につながる。
従って、留学生が今何をしているのかを見ていると、その学生が近い将来自信をつけてより成長していくのか、自信をなかなか持てないまま時間が過ぎていくのか、ある程度はわかる。だから留学生を見守っている私たちは、今あまり自信が持てない留学生には、今日なにをすれば良いのか、をサジェスチョンするようにしている。そして、今日のその一つの行動が、将来の自信につながることも同時に伝える。
今、少し自信を失っている留学生がもしいれば、他人と比べるのではなく、遠い目標ばかりを見るのでもなく、今日、今、何をするべきかを考え、そしてそれを今すぐに実行すること。それが、近い将来の自信につながることを是非伝えたい。
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