ニュージーランドのコーヒー文化

ニュージーランドはもともとイングランドからの移民が多い国だから、どちらかといえばコーヒーよりも紅茶の文化が強いと思っていらっしゃる方もいるだろう。

確かに私がニュージーランドで暮らし始めた18年前は、カフェに行けばコーヒーよりも紅茶のほうが主流だったように思う。コーヒーを頼んだら、「ブラックかホワイトか」と聞かれ、「ホワイト」を頼むとミルクを注いでくれた。だから、私は当時からコーヒー好きだったけれど、ランチの時には紅茶を飲むことも多かった。

でも、21世紀になった頃からカフェにエスプレッソコーヒーがどんどん入ってきて、カプチーノやフラットホワイトといった種類のコーヒーが人気になってきた。また、カフェの中には専門のバリスタを置く店も増えてきて、ここ数年は、間違いなく「コーヒーがおいしい」ことがカフェの大きな評価の一つになった。

人口約7万人の小さな町ロトルアでさえ、いたるところにカフェがあり、どの店もおいしいコーヒーを出す努力をしている。また、タウポやウエリントンなどは、他の町に比べてカフェが多く、おいしいコーヒーを出す店もたくさんあるようだ。

最近では、家でおいしいエスプレッソコーヒーを入れる機械が売っていて、友達の家に行くとそれでカプチーノなんかを入れてくれたりする。それが意外と言っては失礼だけれど、結構おいしい。

時代とともに、ニュージーランドの文化も少しずつ変わってきている。

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