LINE廃人

何年か前にツイッターが流行りだしたとき、ツイッターばかりやって他のことが手につかない人がたくさん出てきた。そんな人達は「ツイッター廃人」と呼ばれていた。当時はツイッターから目が離せない人が相当いて、人生のある時期を棒に振ってしまった人もいただろう。

そして今はLINEだ。しかもツイッターの時代と違い、LINEを使っているのは十代、二十代の人達が中心だ。スマートフォンを手にして、学校や仕事がない時間はほとんどLINEでチャットをしている、という人もいるだろう。

そんな人達は、もしLINEをする時間をゼロにしたら、一日かなりの時間を他のことに使えるに違いない。でも、目の前にネットにつながる機器があって、そこにLINEがインストールされていて、友達がどんどん話しかけてくれば、自分だけ「やめます」というのは、かなり勇気とエネルギーが必要だろう。それはよくわかる。

でも、LINEばかりやっていたら、ツイッター廃人ならぬLINE廃人になってしまうかもしれない。そして、廃人になって、人生の今のこの時を棒に振ってしまうかもしれない。

LINEをやめるなんて考えられない、という人は、一度考えてみてほしい。もしLINEをしなければ、一日何時間他のことをする時間があるだろうか。もしその時間に他のことをするとすれば、何ができるだろうか。そして、LINEの代わりに毎日それをしていたら、自分にとってどんなプラスのことが起こりえるだろうか。

一日は24時間しかないのに、ずっとLINEをしているのは、自分が得られるはずだった他の大きなものを失っているということだ。

例えば18時間起きている人が一日1時間48分LINEをしたら、起きている時間の1割をLINEに割いていることになる。10日のうち丸1日、1ヶ月のうちなら丸3日、1年のうちだと丸々1ヶ月以上をLINEに使っている計算になる。

LINE断ちまですることもないけれど、その時間に得られるはずだったものは永遠に失ったままであることも、覚えておくべきだろう。

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