母は心配
13歳や15歳で留学に来る長期の高校留学生は、おそらく親元を離れて暮らすのも初めての経験だろう。
それは逆に言えば、親御さんにとっても、息子さん、娘さんと離れて暮らすのが初めての経験ということだ。
留学後すぐは、日本の親御さんからご連絡をいただくことも多いが、どちらかと言えばお父様よりもお母様のほうが、息子さん娘さんのことを心配していらっしゃるように思う。どのお母様も「ちゃんと食べているでしょうか」「夜はぐっすり眠れているでしょうか」「友達と楽しくやっているでしょうか」と聞かれる。特に食事については、日本と違う食生活をとても心配していらっしゃるようだ。
でも、ホームステイでも寮でも、例えばホストファミリーはビーフステーキを食べているのに留学生にはチップスだけ、などということは絶対にない。ホストファミリーも寮監督も現地の学生も、留学生達と同じものを食べている。だから、毎日出されたものをきちんと食べている限りは、食生活の上では健康には問題はない。
たまにはニュージーランドの食事が口に合わないこともあるだろうし、日本のように食べたいときに食べたいものが食べられる環境でもないだろう。でも、留学は経験だ。食生活も、健康と安全に支障がない限りは、ホストファミリーや寮監督と同じものを同じだけ食べるのがいい。その経験を通じて、「日本ではお母さんがおいしい食事を毎日作ってくれていたんだなぁ」とか、「いつでも手の届くところにお菓子を買ってくれていたんだなぁ」とか「コンビニって便利だなぁ」とか、親のありがたみや日本の便利さを感じるだろう。
留学生を日本から見守っていらっしゃるお母様。息子さん、娘さんは元気でやっています。そして、ニュージーランドでの経験を通して成長しています。ご心配なこともあるでしょうが、ニュージーランドで現地の人たちと一緒に暮らす、という貴重な経験を大切にして、見守ってあげてください。年末に一時帰国するときには、きっと大きく成長した姿を見ていただけると思います。
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