高校留学生の一時帰国
12月初旬。この時期になると、長期の高校留学生達のほとんどは日本に一時帰国する。
卒業高校留学の場合は、多くの留学生が、日本の中学3年生の2月から3年間、あるいは、ニュージーランドの高校初年度のYear 9 から5年間の留学期間を過ごす。そして、ニュージーランドの学校は例年2月初旬に新学年が始まり12月中旬頃に終わるので、学年と学年の間の夏休み期間、12月、1月は留学生達は日本に一時帰国する。特に日本の高校1年生以上の学年、Year 11、Year 12、Year 13 の学生は11月中旬で授業が終わった後試験期間が始まり、試験が終わった学生から夏休みに入るので、11月末頃にはほとんどの留学生が日本に一時帰国することになる。
だから高校留学3年間と言っても、実質10ヶ月間の留学が3回ある、ということだ。1年のうちの2ヶ月間は日本で過ごすので、留学生の中には、「私は10ヶ月間の留学を3回やるんです」という人もいる。
だから、この一時帰国中の2ヶ月間をどう過ごすかということも、卒業高校留学生にとってはとても大切なことだ。特に1年目の留学を終えて最初に一時帰国する2ヶ月間は、どうしても羽を伸ばしてずーっとのんびりしてしまう学生が多い。でも、2年目の留学が始まる直前まで日本でのんびりとした生活をしていると、2年目の留学に来てから1ヶ月ほどはかなりつらい。
留学に限らないだろうが、2ヶ月間もずーっと勉強もせずに遊んで、自分の好きなように時間を使って過ごす生活を続けていれば、その後の規則正しい学校生活、とくに親元を離れた留学生活はとてもつらく感じるだろう。大人でも1週間夏休みを取った直後の仕事初出勤から2~3日はものすごくつらい。それが2ヶ月間のんびりと過ごしたのならなおさらだ。
2ヶ月間の一時帰国、と言っても、3年間の卒業留学の場合は2回しかない。初年度の一時帰国をずーっとのんびり過ごしてしまって「次回はもう少し充実した時間を過ごそう」と思ってもそのチャンスは後1回だ。
だから、高校留学の一時帰国の2ヶ月間は、最初からできるだけ計画を立てて臨ことが必要だ。もちろん2ヶ月間ずっと規則正しい生活をする必要はないし、10ヶ月間の留学生活の疲れをリフレッシュさせることも絶対に必要だ。でも、次年度の留学生活に戻ってくる2週間くらい前からは、規則正しい生活をして、気持ちも留学に向けて高めてくる必要があると思う。また、ラグビー高校留学生は、2月中旬か下旬からチーム編成に向けてのトレーニングが始まるし、2月、3月はとにかく走るトレーニングが多いので、それについていけるだけの自主トレを日本でやってくる必要があるだろう。
一時帰国中の高校留学生の皆さん。帰国してすぐの今はまだ家族や友達と楽しくのんびりと過ごすのがとてもいいと思います。ただまた来年留学に戻ってきたときにも楽しい留学生活が送れるように、2ヶ月間の日本滞在は計画的に充実した生活を送ってください。来年またニュージーランドで会えるのを楽しみに待っています。
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